気になる座りジワとサンダルのサイズ感
◆座ったときにできるシワについて
薄手のコットンやリネンなど、涼しげな素材のアイテムを着る機会が多くなる夏。
薄手の天然素材の生地は風通りもよく心地よいのですが、シワになりやすいアイテムでもあります。
実際、座ったときにできてしまったであろう、あっちこっち向いた細かいシワがきざまれた後ろ姿を見かけることが多くあるのです。
でもシワになるのが嫌だからと、座らずにずーっと立っているわけにもいきません。
かとって、何も気にせずに座ると、後ろ姿が大変なことに。
座るのであれば、ピンと伸ばしてから。
余計なシワはできるだけなくしていきましょう。
ボリュームのあるスカートも、タイトスカートも同じです。
できればパンツのときも気をつけたいもの。
お尻の部分をピンとさせてから座ります。
座ってから直すのは難しいので、座る前に、お尻の下になる部分をピンと伸ばします。
ボリュームのあるボトムスの場合、サイドに生地がたまりますが、シワにならないようふんわりとさせておきます。
間違っても手やバッグを乗せてしまわないように。
もたれる可能性もある背中にも気をつけたいところです。
ピンと伸ばして座ります。
隣に人がいるところに座るときなどは、座ったあとに背中を浮かせ、さっと服を下に引っ張るだけでもOK。
気をつけて座ってもシワはできてしまいますが、あっちこっち向いているシワでなければ気にならないものです。
ちょっとした気遣いで、背中からの視線にも立ち向かう事ができるようになります。
◆サンダルのサイズ感
夏の足元といえばサンダル。
かかとが覆われていないものが多く、サイズが合っているかどうかがしっかりわかってしまうのがサンダルです。
せっかくおしゃれをしていても、サイズが合っていない、かかとが余っているサンダルを履いていると、だらしなさが出て残念なことになってしまいます。
ハーフサイズがないなど、サイズの展開が少なく、ピッタリ足に合うものがないときは、「まぁいいか」で買うのではなく、残念ですが、諦めるのがベストです。
どれだけデザインが気に入っていても、サイズが合っていなければ素敵に履くことはできません。
お高めのサンダルでもサイズが合っていないと、いい靴には見えません。
逆に、お手頃価格のサンダルでもサイズがあっていれば、品のよいスタイルをつくれます。
NG
大きめを履くと、足への負担も出てくるはずです。
OK
かかとが3mmくらいはみ出しているのがベストともいわれています。
NGとOKは少しの違いに見えるかもしれません。
ですが、この少しの違いが、かかとを引きずってしまいきれいな歩き方にならないなど、大人のおしゃれをつくっていく上で、大きな違いとなってきます。
次回は、メガネのときのメイクについてです。
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「おしゃれのABC」とは……
ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。
スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
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<スタイリング/植村美智子 撮影/山川修一 ヘア&メイク/奈津 モデル/山本倫子>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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