上の写真について)メガネ 40,700円/アイヴァン(トリップ ルミネエスト新宿店)
プロのヘアメイクさんに解決法を伺いました
私が考える大人のおしゃれのなかで、メガネは欠かせないアイテム。
シンプルなカジュアルスタイルを、しっかりおしゃれなスタイルとして成り立たせてくれる、ある意味、優秀なアクセサリーのひとつだと思っています。
ただ、優秀なアクセサリーとして活躍してもらうためには、メイクにも気を使う必要があると思うのです。
それは、度が入ったメガネでも、伊達でかけているメガネでも同じこと。
メガネをかけたカジュアルスタイルが目指す仕上がりは、力の入りすぎていない、大人として余裕のあるラフな雰囲気。
でも、いつものしっかりメイクのままでメガネをプラスしてしまうと、力の入り具合が強くなり、カジュアルスタイルがおかしな方向に。
残念ながら、そうなってしまっている人を多く見かけます。
かといって、すっぴんのままでは、ご近所な雰囲気は否めないのです。
では、どうすればいいのか。
ということで、今回ゲストをお迎えしてみました!
パーソナルなメイクレッスンも行っている、「ete’N」主宰のヘアメイク・奈津さんに、カジュアルスタイルでメガネをかけるときのメイクのコツを教えてもらいました。
プロが教えるメガネをかけたときのメイク
◆ベースは軽やかに
これはメガネのときに限ったことではありませんが、年齢を重ねた大人の女性がしっかりベースを整えすぎると、望んでいないエレガントさが溢れ出してしまうことがあります。
ツヤ感を意識しつつ、軽やかな素肌に整えましょう。
奈津さんにおすすめのアイテムを聞くと、この3点を出してくれました。
左から、日焼け止め→下地→コンシーラー。
その順番で重ねていきます。
ある程度カバー力のある下地を使えば、ファンデーションを使わず、気になるところをコンシーラーでカバーするだけでもきれいな肌がつくれます。
それくらいがちょうどよかったりするのです。
昨年、奈津さんに教わってから、私もファンデーションを使っていませんが、汗で崩れてしまってもヨレが気にならず、とても快適です。
◆アイメイクはいつもの50%で
メガネと関係の深いアイメイク。
いつもの半分、50%の力を注ぐと考えると、メガネと相性のいい、ちょうどいい仕上がりになるようです。
アイライン
いつもしっかり引いている人は、これでいいの? と不安になるかもしれませんが、アイラインは、目尻にプラスするくらいでOK!
マスカラ
ついつい毛先までしっかりつけたくなるマスカラですが、まつ毛が降りてこないよう、ググッと根元につけてあげるくらいで十分。
そうすることで、メガネとぶつかることも無くなります。
アイシャドー
アイシャドーは、シアー感あるさりげない発色のものを選び、軽やかな目元に仕上げます。
◆眉毛はふんわりと
メガネのフレームの上に位置する眉毛。
線を引いたような眉毛だと、ラインが2本並ぶかたちになり、ちょっと気になるのです。
ライン感が強く出ないよう、ふんわりやわらかく仕上げるのがポイントです。
アイブロウで眉毛の形を整えた後、パウダーでふんわりラインをぼかしていきます。
眉毛に長さがある人は、眉マスカラなどで眉毛を起こし、少しボサボサ感を出してあげるのもいいとのこと。
ちなみに、私はこのタイプです。
◆頑張るべきはリップ+チーク
目の周りのメイクを少し抑え気味にする分、ちょっと力を入れてもいいのが、リップとチーク。
血色をよくすることで、ちょうどよいフェミニンさがプラスされます。
ポイントは、リップとチークを同系色にすること。
そうすることでまとまりが出て、品のよい顔に仕上がります。
リップとチーク、どちらにも使えるマルチカラーのものを使うのもいいですよね。
完成です!
メガネをかけたカジュアルなスタイルになじむ、違和感のないメイクになりました。
ちなみに今回は、あくまでもカジュアルスタイルのときの話。
オフィスでのスタイルやフォーマルなスタイルのときは、また少し話が違ってきそうです。
そのあたりのメイクについては、またいずれ。
次回は、メガネのときのアクセサリーについてです。
【問い合わせ先】
◆ete’N プライベートメイクレッスン
https://eten.blue/
◆フィル デ フェール たまプラーザ店|045-904-3890
https://rolladex.co.jp/fildefer/
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「おしゃれのABC」とは……
ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。
スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
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<スタイリング/植村美智子 撮影/山川修一 ヘア&メイク/奈津 モデル/山本倫子>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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