(『お弁当にもおつまみにもなる 作りおき』より)
野菜の焼き浸しのつくり方
季節の野菜を組み合わせて彩り豊かに仕上げましょう。
[吉田 愛さんよりひと言]
季節の野菜を組み合わせてつくることで御馳走にもなりますし、残った野菜を組み合わせて冷蔵庫のお掃除としてつくっても、立派な一品になります。いろいろな野菜で楽しんでいただきたいです。
材料と下準備(つくりやすい分量)
● なす | 2本 |
▶ひと口大の乱切りにする | |
● かぼちゃ | 1/8個(正味150~200g) |
▶種とわたを取り、厚さ5mmの食べやすい大きさに切る | |
● パプリカ(赤) | 1/2個 |
▶ひと口大に切る | |
● しし唐辛子 | 5~6本 |
▶へたの先を少し切り落とし、切り込みを小さく1本入れる | |
● A | |
・だし汁 | 300mL |
・しょうゆ | 大さじ2と1/2 |
・みりん | 大さじ2と1/2 |
● サラダ油 | 大さじ2+大さじ1 |
つくり方
1 鍋にAを入れて中火で熱し、ひと煮立ちしたら耐熱の保存容器に移す。
2 フライパンにサラダ油大さじ2を中火で熱し、なすを入れて全体に油をからめ、ときどき返しながら焼く。焼き色がつき、しんなりとしたら1に加える。
3 2のフライパンにサラダ油大さじ1をたして中火で熱し、かぼちゃ、パプリカ、しし唐辛子を並べ、ときどき返しながら焼く。焼き色がつき、火が通ったものから1に加える。冷めたら冷蔵室で3時間以上おく。
Note
・消費期限は約3日。
・野菜はオクラ、ゴーヤー、ズッキーニ、グリーンアスパラガス、とうもろこし、長ねぎなど、好みのものでOK。きのこも合います。合わせて400gを目安にしてください。
・お弁当に入れるときは、汁けをよくきってください。カップなどに入れるのもよいでしょう。
本記事は『お弁当にもおつまみにもなる 作りおき』(主婦と生活社)からの抜粋です
〈料理/吉田 愛 撮影/新居明子 スタイリング/駒井京子〉
吉田 愛(よしだ・あい)
料理家、唎酒師。料理家のアシスタントを務めたのち、東京と京都の日本料理店で板前として働き、研鑽を積む。独立後は料理家として雑誌や書籍を中心に活動。和食をベースとした、簡単でおいしい家庭料理のレシピが好評を博し、活躍の場を広げている。唎酒師の資格を持ち、日本酒への造詣も深い。著書に『“だし”を使わなくてもおいしい煮もの』(主婦と生活社)、『温故知新 和食つまみ』(成美堂出版)、『ひとり分から作れる! 2品献立でかんたん和食』(グラフィック社)がある。
◇ ◇ ◇
傷みにくくするためにしっかりとした味つけであること。冷たい状態で食べても満足感があること。そして簡単でおいしいこと。「作りおき」のおかずに求められるこれらの条件は、実はお弁当のおかずや、おつまみとも共通するところが多くあります。つくっておけば「1人3役」で活躍してくれるのです。
本書では、とくにお弁当やおつまみへの転用を意識して、できるだけ汁けが少なく、はっきりとした味つけの「作りおき」を集めました。また、季節ごとのお弁当の作例や、お酒とのペアリングの提案も掲載。365日、あらゆるシーンで活躍してくれることでしょう。