(『Saison d' Eriko セゾン・ド・エリコ Vol.18 中村江里子のデイリー・スタイル』より)
子どもたちに「きのこ」をたくさん食べてもらえるレシピです
シャンピニオン・ド・パリ(マッシュルーム)は、こちらではとてもポピュラーで、栄養価を考えると、わが家の子どもたちにもたくさん食べてほしい食材のひとつです。
生のままサラダにしたり、調理したり、いろいろなレシピがありますが、子どもたちはサラダだとあまり食べてくれませんでした。
では、火を入れるとどうか。
一般的なのは、シャンピニオンをバターで炒めて、ガーリックとパセリを加えたシャンピニオンソテーですが、いろいろと試した結果、これに生クリームをプラスするとよく食べてくれることがわかりました。
やせ型ですがスポーツをしているわが家の子どもたちは、それだけ消費するのでしょう、学校でも驚かれるくらい食欲があり、バターやクリームを使った料理を好んで食べます。そこで思いついたのが、生クリームをたっぷり使ったこのレシピ。お肉の上にかければ、立派なひと皿になります。
ときには、ひとりの食卓にも。アレンジ自由。
ところで、マッシュルームは生で食べるならホワイト、火を入れるならブラウン、というのが一般的かもしれません。とはいえ、ブラウンがなければホワイトでこの料理をつくることもありますから、柔軟に考えてよいと思います。
家族の帰宅時間がまちまちで、みんなでいっせいに食事をすることが少なくなると、とりわけて食べる塊肉の出番が少なくなりました。そのかわり、子どもが帰宅してシャワーを浴びている間にひとり分のお肉を焼き、温めたソースをかけてテーブルへ。
臨機応変に対応できるのが、このソースのよいところでもあります。
シャンピニオンのクリームソース
材料(4人分)
● シャンピニオン(マッシュルーム) | 約400g |
● 生クリーム※ | 大さじ山盛り2~3 |
● イタリアンパセリ | 適量 |
● バター | 適量 |
● 塩、こしょう | 各少々 |
※フランスの生クリームは脂肪分が多くて半固形状なので、日本の生クリームなら約100mLが目安です |
つくり方
1 シャンピニオンは薄切りにする。パセリは粗く刻む。フライパンにバターを熱し、溶けたらシャンピニオンを入れる。
2 最初は強火で炒め、しんなりしてきたら火を弱め、パセリを加え混ぜる。生クリームを入れ、シャンピニオンとからませるようにしてなじませる。
3 最後に、塩とこしょうで味を調える。好みの肉のソテーにかける。
本記事は『Saison d' Eriko セゾン・ド・エリコ Vol.17 中村江里子のデイリー・スタイル』からの抜粋です
<撮影/武田正彦、文/鈴木春恵>
中村江里子(なかむら・えりこ)
フジテレビのアナウンサーを経て、フリーのアナウンサーとなる。パリ在住。2001年にシャルル・エドワード・バルト氏と結婚。3児の母。現在はパリと東京を往復しながらテレビや雑誌、執筆などで幅広く活躍中。自身のライフスタイルを紹介したムック『セゾン・ド・エリコ』、書籍『パリのおうち時間』(扶桑社)も好評。
オンラインショップ:中村江里子セレクション「Avenue du KIKI」
Instagram:@eriko.nakamuraofficial
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