使うトップスとボトムス
大人の女性に、色違いでの購入を強く推したいので、私が色違いで持っているアイテム同士でコーディネートを組んでみようと思います。
色が違っていても同じアイテムでは、毎日同じような服装になってしまうのでは?と思うかもしれませんが、そんなこともないのです。
トップスは、3色持っている、journal standard luxeのこのニットを使います。
今年の春に、まずブラックを購入。
ネックの雰囲気、着丈、ボリューム、すべてが気に入り、もう1色購入することに。
涼しげな色味のブルーは私自身のファッションのなかであまり存在していない色なのですが、ちょっと新鮮さが欲しくなり、あえて2着目として購入。
そして、8月にお店に行くと、オフホワイトがSALE価格に。
近づいてきている秋のことを考え、迷わず購入したのでした。
ボトムスは、2色買いしたADAWASのこのフレアスカートを。
まず、最初に引かれたのは色でした。
私のファッションの軸となる色は、黒と、ちょっとスモーキーな白。
その好みの色ズバリなエクリュをまず購入。
腰回りスッキリのたっぷりフレアシルエット、背が低い私が着るとちょうどいいしっかり長い着丈、すべてが使いやすく、SALEになってからチャコールを追加で購入しました。
色違いアイテム同士のコーディネート
合わせる小物の力も借り、コーディネートに変化をつけていきます。
◆黒ニット+エクリュスカート
メタルフレームの眼鏡をかけ、足元にはローファーを。
少し優等生な雰囲気に。
◆ライトブルーニット+エクリュスカート
黒縁メガネとスニーカーを合わせ、マニッシュさあるスタイルに。
◆白ニット+チャコールスカート
スカーフとブーツを合わせれば、ちょっとしたところにお食事に行ける、お出かけスタイルもつくれます。
◆黒ニット+チャコールスカート
ブローチと白のレザーシューズでポイントをつくり、しっとり仕上げたグラデーションスタイル。
◆ライトブルーニット+チャコールスカート
スニーカーを合わせた、リラックス感あるスタイル。
しっかりコントラストのついた色合わせが、全体の印象をちょうどよく引き締めてくれます。
どうでしょうか?
もちろん、変化をつけず、同じ雰囲気で色を変えていくだけ、というのもいいと思います。
色違いで購入しようとするほど好きなアイテムですから、とくに変化をつけなくても、自分の好きな自分をつくることができて、心地よく過ごせるはずです。
と、ここまでぐいぐいと、色違いでの購入をすすめてきましたが、それは、ほかにも好みの色のものがあったら、という話です。
好きではない色や、コーディネートをつくりにくそう……と思う色しかないようであれば、購入する必要はないですよね。
あくまでも、ほかにも、欲しい!と思える色があったときの話です。
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「おしゃれのABC」とは……
ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。
スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
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<スタイリング/植村美智子 撮影/林 紘輝>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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