• “こだわる”というと、「気にしすぎる」「細かい」など、マイナスなイメージがあるかもしれません。でも、ファッションを楽しむ上では大切なことだと思っています。あえて“こだわる”ことで、ベターなおしゃれが生まれます。今回は、クローゼットで使うハンガーの向きにこだわります

    ハンガーに服をかける向きの正解は?

    ワードローブチェックを行うため、お客さまのご自宅にお伺いすることが多くありますが、洋服を拝見していて、洋服と同じくらい気になるのがハンガー。

    今回お話ししたいのは、ハンガーの種類ではなく、洋服のかけ方です。

    拝見したとき、最初に気になるのが、ハンガーの向き

    向きをそろえてかけていない人が、意外と多いのです。

    あっちこっち向いていると、どうしてもごちゃごちゃしてしまい、認識できないアイテムが出てくることも。

    コーディネートをつくりやすい環境を整えるのも大切なことです。

    一般的には、ハンガーをラックにかけたとき、洋服の前面が左に向くようにかけるのが正解です。

    画像: ワンピース(スタイリスト私物)

    ワンピース(スタイリスト私物)

    よく行くショップを思い出してみてください。

    ラックの位置の問題などで、逆向きに置いてあるスペースもあるかもしれませんが、基本、左を向いているはずです。

    では、なぜ左向きなのか。

    右利きの人がハンガーを手に持ったとき見やすいように、その基本ができているのだと私は思っています。

    画像: すべて、スタイリスト私物

    すべて、スタイリスト私物

    もちろん、絶対にその向きじゃないとダメ! ということではありません。

    左利きであれば、すべて右向きに整えてしまうのもありですよね。

    洋服を確認しやすい、クローゼットをつくってみてください。

     

    次回は、服をハンガーにかけるときのかけ方にこだわります。

    * * *

    「おしゃれのABC」とは……

    ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。

    スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。



    <スタイリング/植村美智子 撮影/山川修一 モデル/山本倫子>

    画像: ハンガーに服をかける向きの正解は?

    植村 美智子(うえむら・みちこ)
    大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。

    https://uemuramichiko.com/

    Liltin' ファッションコーディネートサービス
    https://liltin.com/

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