ハンガーに服をかける向きの正解は?
ワードローブチェックを行うため、お客さまのご自宅にお伺いすることが多くありますが、洋服を拝見していて、洋服と同じくらい気になるのがハンガー。
今回お話ししたいのは、ハンガーの種類ではなく、洋服のかけ方です。
拝見したとき、最初に気になるのが、ハンガーの向き。
向きをそろえてかけていない人が、意外と多いのです。
あっちこっち向いていると、どうしてもごちゃごちゃしてしまい、認識できないアイテムが出てくることも。
コーディネートをつくりやすい環境を整えるのも大切なことです。
一般的には、ハンガーをラックにかけたとき、洋服の前面が左に向くようにかけるのが正解です。
よく行くショップを思い出してみてください。
ラックの位置の問題などで、逆向きに置いてあるスペースもあるかもしれませんが、基本、左を向いているはずです。
では、なぜ左向きなのか。
右利きの人がハンガーを手に持ったとき見やすいように、その基本ができているのだと私は思っています。
もちろん、絶対にその向きじゃないとダメ! ということではありません。
左利きであれば、すべて右向きに整えてしまうのもありですよね。
洋服を確認しやすい、クローゼットをつくってみてください。
次回は、服をハンガーにかけるときのかけ方にこだわります。
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「おしゃれのABC」とは……
ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。
スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
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<スタイリング/植村美智子 撮影/山川修一 モデル/山本倫子>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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