• 暖かくなるとともに嫌な虫が気になる季節になってきました。ハーブや精油で気持ちがよくて安心な虫よけ対策を。家の中の場所によって寄ってくる虫が違います。ベランダ・庭におすすめの防虫対策を紹介します。
    (『天然生活』2022年5月号掲載)

    ベランダ・庭の防虫対策。虫刺され予防+虫が嫌がる空間づくりを

    ベランダや庭では、蚊やクモ、青虫やアブラムシなどと遭遇しやすく、虫に刺されたり、衣類に虫がついたりするなどの被害が。

    ベランダや庭に出るときは手づくりの虫よけスプレーをしたり、干した洗濯物にスプレーを吹き付けたりして予防しましょう。

    ベランダや庭で、虫が嫌いなハーブを育てるのも虫よけ対策としては効果大です。

    チンキを有機栽培の虫よけに

    画像: チンキを有機栽培の虫よけに

    ハーブをアルコールに漬け込んで使う「チンキ」。ハーブ成分が濃縮され、保存も効くので便利。食用の材料でつくるので、ガーデニングのハーブなど、植物への虫よけにも安心。

    材料

    ● 好みのドライハーブ適量(4g以上)
    ● ウオッカ(もしくはホワイトリカー)80mL
    ● 煮沸消毒したふた付きのびん

    おすすめのドライハーブ

    レモングラス、ローズマリー系

    つくり方

     煮沸消毒したびんに、ドライハーブとウオッカを入れてふたを閉め、軽く振って、ハーブとアルコールをなじませ、冷暗所で保管。

     1日1〜2回はびんを振る。

     2週間たったら茶こしなどでこして、完成。

    ※精製水で濃度10%前後に希釈すれば、虫よけスプレーに。1%以下に希釈したものは有機栽培の防虫・除菌剤として使える。スプレーボトルに入れて、直接スプレーして使う。

    ※冷暗所で保管し、1年をめどに使い切る。

    虫よけバーム

    画像: 虫よけバーム

    外出時やベランダ・庭作業のときはアロマの香りの虫よけバームを。

    みつろうやホホバオイルの代わりに、ワセリンに混ぜて使っても。子どもにも安心して使える。

    材料

    ● 好みの精油3〜5滴
    ● みつろう5g
    ● ホホバオイル25mL

    ※やわらかめにしたいときはみつろう2g、ホホバオイル28mLに

    おすすめの精油とブレンド例

    ユーカリレモン・ラベンダー系・フランキンセンス 各1滴

    つくり方

     ビーカーなどの耐熱容器にホホバオイルとみつろうを入れ、湯せんして完全に溶かす。

     の粗熱がとれたら精油を加えて混ぜ、容器に流し、固める。

    虫よけスプレーは洗濯物にも

    画像: 虫よけスプレーは洗濯物にも

    洗濯物を外に干したら、ハーブの香りの虫よけスプレーを。嫌な虫が洗濯物につくのを防ぐだけでなく、ハーブのほのかな香りが衣類に残るのも気持ちよい。

    材料

    ● 好みの精油10滴
    ● 精製水45mL
    ● 無水エタノール5mL

    つくり方

     ガラス容器にエタノール、精油を入れてよく混ぜ、精製水を注ぐ。

     遮光タイプのボトルに入れる。

    おすすめの精油とブレンド例

    レモングラス2滴、ラベンダー系4滴、オレンジ2滴、ゼラニウム2滴

    ペパーミント4滴、ラベンダー系4滴、レモン2滴



    〈監修/岡本英子 取材・文/工藤千秋 イラスト/はまだなぎさ〉

    岡本英子(おかもと・えいこ)
    アロマテラピーインストラクター・シニアハーバルセラピスト。オーストラリアの香りブランドで「空間×香のデザイン」の演出、PR、アロマ講座講師などを担当後、独立。香司・水引アーティストとして「香紡縁 kou-bou-en」を主宰。お香づくりの講座、水引アクセサリー制作などを行う。
    インスタグラム:@eico410_koubouen

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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