また泊まりたいホテルのポイント3つ
また泊まりたい! と思えるホテルってなかなか出会えないものです。
4月、息子夫婦とお世話になった京都「丸福樓」がまさにまた泊まりたーい! と思えたホテルでした。(ちなみに「丸福樓」という名前は任天堂の旧社名である「株式会社丸福」に由来しているそう)
では、また泊まりたい! と感じたポイントとは?(私、チェック厳しめです)
ポイントその1 落ち着くインテリアで大人の空間
任天堂の旧本社社屋に、世界的な建築家・安藤忠雄氏による新たな建築が加わり、2022年4月、ホテルとして生まれ変わったのが丸福樓。
既存棟は当時の家具や暖炉などがインテリアとしてそのまま使われていて、建築を見て回るだけでも楽しむことができます。
客室は使われている色が少なく(THE京都的なインテリアが苦手)、静かで広々としていてとても落ち着く。
そして部屋数に対し(たしか全18室)、ラウンジやカウンターバーやライブラリーなどくつろげるスペースがゆったりと設計されていて窮屈感がなく快適。
実はこの大人の空間がなかなか他のホテルにはないのです。
ポイントその2 ちょうどいい距離感のおもてなし
兎にも角にもおもてなし(接客)が素晴らしくて滞在中感動しっぱなし。
痒いところに手が届く距離感が心地よい。
職種は違えど同じ接客業としてわたしがとても気にする(チェックしちゃう)ポイントなの。
近すぎてもダメ、気取りすぎはなおダメ、ちょうどいい距離感ってとても難しいのです。
そこが丸福樓は素晴らしかった。
こっちが冗談を言えばちゃんと冗談で返してくれる、的な。
ポイントその3 宿泊がオールインクルーシブ
宿泊はオールインクルーシブ。
客室内のミニバーはもちろんのこと、ラウンジや入口でパスワードを入力しないと入れないバーで提供されるアルコールを含むドリンクと洗練されたスナックと軽食(21:00〜お茶漬けも提供)も。
このサービスはチェックアウト前後の時間に提供されるスナック類も含まれています。
若い息子たちは夜、食事に出かけていたけどわたしは一度もホテルから出ることなく飲みながらゆったりと過ごしました。
おかげで一泊二日って普通はなんか慌ただしいけど心から休めました。
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建物と空間の素晴らしさはさることながら、なんとも贅沢を堪能し尽くしたと感じられる滞在が魅力のホテル。
宿泊費は決して安くはないかもですが(個人の感想)、それ以上の価値のあるまた訪れたいと思えたホテル丸福樓。
仕事をがんばってまた必ず近いうちに、できれば次は2連泊したいな。
ぜひみなさんにもこの素晴らしい大人のホテルライフを体験していただきたいものです。
お・ま・け(ちょっと聞いちゃった情報)
建築家 安藤忠雄氏のサインが書かれた部屋は3部屋あるそう。
ルームナンバー知りたいでしょ?
101(わたしが今回宿泊したお部屋)
302
401
ですって♡
読んでくださってありがとー!
桜井かおり(さくらい・かおり)
文筆家。大手損害保険会社のOLを経て、東京・代官山「クリスマスカンパニー」にアルバイトとして勤務。その後、系列店のテディベア専門店「CUDDLYBROWN」で店長を務める。2001年3月、東京・松陰神社前で「カフェロッタ」をオープン。心のこもった接客に、全国からお客様が足を運び、お客様から相談やお手紙をもらうことも多かったそう。「カフェロッタ」は2021年9月末に建物老朽化のため、惜しまれつつ閉店。現在は、文筆業や、買い付けなどを行う。『カフェロッタのことと、わたしのこと』『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(ともに旭屋出版)に続く3冊目の著書『マダム・ロッタとパリ行かない?』(旭屋出版)が好評発売中。
インスタグラム:@kaorilotta
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