• 物価高が続き、お金の不安が高まっている昨今。ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんは、大事なのは「入ってくるお金」と「出ていくお金」の流れを整えることだといいます。今回は、ネット銀行を使うメリットと選び方について教えていただきました。
    (『天然生活』2023年7月号掲載)

    金利が高く、手数料が安い。お得なネット銀行を使いこなす

    ネット銀行のメリット

    ●預金金利が高め

    ●手数料が無料か低め

    ●スマートフォンやタブレット、パソコンから24時間アクセスできる

    画像: お得なネット銀行を使いこなす! プロが教える“お金を増やす”コツ/ファイナンシャルプランナー・西山美紀さん

    基本的に実店舗がなくパソコンやスマートフォンで取引をするネット銀行。通帳なしで、取引明細はインターネットやアプリで確認。現金は他銀行やコンビニのATMで出し入れします。

    お金の預け先にネット銀行では不安という人もいるかもしれませんが、いまやネット銀行の種類もどんどん増えていて、すっかり市民権を得ています。給与の振り込みは大手銀行でも、サブの口座としてネット銀行を利用してみる方法もあります。

    「ネット銀行の魅力はなんといっても金利の高さと手数料の安さ。ATMの出入金や振り込みなどの手数料は銀行によって違いますが、手数料値上げの動きが進む大手銀行より安いか無料で利用できることがほとんどです」

    万が一、破綻した場合も、大手銀行と同じく預金が保護されるので、その点でも安心です。

    「注意したいのはパスワードの管理です。不正利用を防ぐためにパスワードは紙に書いて別に保管するなど、厳重な管理を」

    それでも銀行は大手がいいという場合は、手数料がなるべくかからないように窓口よりATM、インターネットサービスを利用して。

    画像: 金利が高く、手数料が安い。お得なネット銀行を使いこなす

    手数料無料! 自動入金サービス

    画像: 手数料無料! 自動入金サービス

    大手銀行などほかの銀行からネット銀行へ、決まった日に決まった金額を移せるのが「自動入金サービス」。

    その際、振込手数料が無料になります。ネット銀行を貯蓄用にして、毎月自動的にお金を振り替えて貯蓄するのに便利。

    利用は同一名義が条件で、利用可能な送金元の銀行はネット銀行によって違います。

    ネット銀行の選び方

    ネット銀行を選ぶときは、ふだんよく利用するATMと提携しているネット銀行にすると便利です。

    イオン銀行では、イオンの一部店舗に窓口カウンターがあり、対面で相談ができます。楽天やPayPayをよく使う人は楽天銀行、PayPay銀行と連携することで金利やポイントの優遇も。

    ●自宅や職場の近くに提携ATMがあること

    ●自動入金サービスと給与振込口座が連携できるかどうか

    ●入出金手数料や他行への振り込み手数料が1カ月何回まで無料になるか

    ●画面のデザインが自分にとって使いやすいか



    〈監修/西山美紀 イラスト/ホリベクミコ 構成・文/工藤千秋〉

    西山美紀(にしやま・みき)
    ファイナンシャルプランナー。出版社で編集・マーケティングを経験後、2005年にライターとして独立し、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。単に貯蓄額を増やすのではなく、日常に潤いをもたらすような、わかりやすいお金のため方・使い方を提案し、各メディアで活躍する。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)などがある。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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