(『天然生活』2020年10月号掲載)
天然素材と“アート”を思うままに装う
服部さんのファッションは冷えとり健康法を始めた13年前から、「天然素材で頭寒足熱」が基本です。
「足元を温めているから冬でも薄着で大丈夫。シャツとパンツ、ワンピースをベースに、重ね着や巻き物で調節しながら、年中同じような格好をしています」
クローゼットの中身も春夏秋冬大きな変化はないそうですが、近頃は“一点もの”にひかれ、100年ほど前のフランス古着や個性的なリメイクものがどんどん増えているそう。
「昔の服はいまでは考えられない緻密な手仕事が施され、リメイクはアートピースのよう。身にまとうだけで気持ちが上がります」
クローゼットの定番である「コズミックワンダー」「えみおわす」「iai」もアート的だったり一点ものだったり、同じ香りが。
素材はナチュラル、でもどこか反骨精神を秘めたファッションは、服部さんご自身と重なるのでした。
クローゼットの内訳
春・夏
● カットソー(Tシャツなど半袖) | 21枚 |
● ブラウス、シャツ(半袖) | 5枚 |
● タンクトップ、キャミソール | 3枚 |
● ワンピース | 9枚 |
● スカート | 0枚 |
● パンツ | 11枚 |
● ジャケット | 4枚 |
● 巻き物(リネンやコットン) | 1枚 |
● サマーセーター | 3枚 |
1枚でも着られて重ね着もしやすい半袖のカットソーの数が多い。最近はパープルやピンク系のTシャツが好きでよく着ているそう。
暑い時季も冷えとりの「頭寒足熱」に則して足元を温め、上半身はなるべく腕を出して涼しくするスタイルが基本。温度調節しやすいジャケットが多めなのもポイント。
通年
● カットソー(長袖) | 4枚 |
● ブラウス、シャツ(長袖) | 19枚 |
● ニット(プルオーバータイプ) | 1枚 |
● ワンピース | 20枚 |
● スカート | 0枚 |
● パンツ | 4枚 |
● デニムパンツ | 3枚 |
● ジャケット | 1枚 |
● コート(薄手) | 6枚 |
● 巻き物(コットン) | 2枚 |
全体を通してワンピースの数が多い一方、スカートが1枚もないのが特徴的。シャツワンピースを複数枚重ねたり、コート代わりにする着こなしも定番。
通年着まわすシルクやオーガニックコットンの長袖シャツの数も多い。冷えとりを始めてからは自然と体が天然素材を欲するようになり、化学繊維の服は持っていない。
秋・冬
● カットソー(長袖) | 2枚 |
● ブラウス、シャツ(長袖) | 0枚 |
● セーター(プルオーバー) | 10枚 |
● カーディガン | 4枚 |
● パーカ | 1枚 |
● ワンピース | 5枚 |
● スカート | 0枚 |
● パンツ | 5枚 |
● ジャケット | 1枚 |
● コート(薄手) | 1枚 |
● コート(厚手) | 1枚 |
● 巻き物(ウールやカシミヤ) | 7枚 |
● ウールベスト | 3枚 |
美濃に移住してから車生活になったこともあり、厚手のコートを着る機会がほぼなくなったそう。セーターはウールやカシミヤ、アルパカなどで「えみおわす」や「プエンテ」のものが多い。
シャツやワンピースに重ねるベストの活躍度が増すのもこの時季ならでは。寝巻はフランス古着のペインターワンピースを愛用。
服部さんの服グラフ
クローゼットの工夫
靴下はかごに入れるだけ
大量にある冷えとり用の靴下は、ざっくりかごに入れる収納法でストレス減。写真は一番上にはく、ウールやコットンのカバーソックス。
お気に入りはしまわずに並べる
古着リメイクブランド「FLANGER(フランジャー)」に魅せられてコレクション。いつでも眺められるように、ふだんはガラスケースにたたんで並べている。
バッグや小物はまとめて収納
ラックにちょうど合うサイズだったタンスの引き出しをバッグ収納に活用している。オープンだから選ぶのもしまうのも楽。
<撮影/千葉亜津子、山田耕司 取材・文/熊坂麻美>
服部みれい(はっとり・みれい)
文筆家・詩人、『マーマーマガジン』編集長。YouTube「マーマーチャンネル」や声のメルマガ「服部みれいのすきにいわせてッ」のほか、岐阜県美濃市に移住した日々を綴った『みの日記』が扶桑社より好評発売中。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです