いつも素敵な装いの3人のクローゼットを拝見してみると、自分らしい着こなしを楽しむための法則が見えてきます。今回は、CIRCUSの引田舞さんに春夏秋冬の装いを聞きました。
(『天然生活』2019年10月号掲載)
引田舞さんの春夏秋冬の装い
夏
初夏
古着の水玉シャツに「ハーベスティ」の白ワイドパンツを合わせたさわやかなスタイル。パンツは丈が長いのでロールアップしてはいている。
「オーバーサイズな服が好き。古着も大きめなものを買ってロールアップしたり、丈や肩幅を詰めたりします」
靴は「ビブリオテック」
晩夏
汗かきなので夏はすとんと涼しく着られるワンピースの出番が多い。
「ひざ丈くらいのフェミニンな雰囲気なものは苦手で、思いきり長い丈のものが好きですね」
赤い刺しゅうが効いたワンピースは「ティエリー コルソン」。足元は「コンバース」のスニーカーで軽快に。
夏のアイテム
引田舞さんの春夏秋冬の装い
秋
仲秋
海外を旅した際は現地の古着店をのぞくことも。
ロンドンの古着店で買ったキルティングのジャケットに、パリで買った古着の深緑のオーバーオールを合わせ、個性的なジャケットを上品に着こなす。
「フォルク」の白シャツは夫から拝借。「夫の服もよく着ています」
晩秋
フォークロアも好きなテイストのひとつ。袖口などの刺しゅうが目をひくジャケットは、福岡の「ライトイヤーズ」で購入したアジアの民族衣装。
「ネストローブ」の濃紺のリネンワンピースの上に重ねて。
「全身をワントーンでまとめるスタイルも好きなんです」
秋のアイテム
引田舞さんの春夏秋冬の装い
冬
初冬
ネイビーのコートは「イレーヴ」。中に着たスウェット、ブラウス、迷彩柄ショートパンツはすべて古着。
大学のロゴが描かれたスウェットは男の子っぽくなりがちだが、レースの襟をのぞかせて上手に中和。
「マニッシュ好きなんですが、唯一、レースの襟だけは好みです」
仲冬
福岡の古着店で買ったコートは、足首まで届く丈で防寒対策もばっちり。
肩パッドが入っていたのを外し、肩幅も詰めてお直しした。
古着のサスペンダー付きパンツの中に「マーガレット・ハウエル」のニットを入れて。靴はユーズド、バッグは「ポールハーデン」
冬のアイテム
引田舞さんの春夏秋冬の装い
春
仲春
「自分のキーカラーのひとつ」という白のワントーンコーディネート。
「イリアンローヴ」の真っ白なオールインワンに「ミリタリア」で買った古着の生成りリネンコート。微妙に違う色合いを組み合わせて表情豊かに。
足元は「ドクターマーチン」で引き締める。
晩春
大好きなブランド「イレーヴ」のリネンのセットアップ。
「上品さとワークスタイルのミックスかげんが絶妙です」
中には「フルーツオブザルーム」のノースリーブTシャツを合わせ、シックなスタイルに。
バッグは「コス」、靴は「フィオレンティーニベーカー」
春のアイテム
<撮影/柳原久子 取材・文/嶌 陽子>
引田 舞(ひきた・まい)
夫とともに空間設計やプロデュースを手がける「CIRCUS(サーカス)」を主宰。東京・新木場の複合スペース「CASICA(カシカ)」のディスプレイ、古道具の買い付けなど、総合ディレクションを行う。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです