一時帰国中のオアシズ光浦さんと念願の福島ロケ
私の一番の仲良し先輩、オアシズ光浦さんがカナダからしばし日本へ帰って来ました。
カナダに旅立ち早3年。それ以前は、一緒にバンドをやったり、旅行に行ったり、ごはんを食べたり、なんか写真集もつくったなぁ。ほんとに色々遊んでいただきました。
そんな光浦さんと、私の地元福島で一緒にロケに行く希望が叶い、楽しい1日となりました。
以前、「めちゃイケ」という番組でご一緒していた時は、私はいつも不安であわあわしていて、何かを相談したいものの、何を相談したらいいのかも分からないほど、バラエティー番組のことが分からなくて、そんな時でも光浦さんがいるというだけで、心が軽くなりました。
それに、私が女芸人に憧れたきっかけの人でもある光浦さんと同じ現場でお仕事ができるだけで、とんでもない幸運に恵まれていたのです。
そんな光浦さんと久しぶりのお仕事。とはいえ、半分プライベートの感覚で、福島県は相馬市に行ってきました。
まずは道の駅ならぬ「浜の駅 松川浦」でお買いもの。
安い! 常磐ものと呼ばれるお魚が美味しい! と、爆食、爆買いをして大はしゃぎでした。
お魚のおいしさに悶絶し、カナダに持って帰りたいからと、買ったものの送料と重さの兼ね合いで頭を悩まし、そんな中、焼き海苔は軽いし隙間に詰められるという美点があること、カナダにお住まいの日本人が上質な海苔になかなか巡り会えないことを知り、今度は絶対に海苔を大量に送ってあげようと決めました。そして相馬の海苔をカナダにも広めよう!
そのほかにも、ムーミン大好きな方がつくったカフェにも行きました。
手づくりの作品が並ぶ店内を見ながら、話はお母さんやおばあちゃんがつくる、謎の手芸品について。
我が家には新聞紙を細く丸めて筒にして組み立てた上に、茶色いニスで固めた謎の花瓶や、ヤクルトの殻でつくった絶妙な感じのお人形などがありました。あの手のお母さん作品って家に必ずありましたよね?
「あなたの部屋に飾っておいたから。」と言われても、「ヤダ困るよ。」と言いたくなるようなクオリティーの。
ところがそんなお母さんアートにグッときて、小学生の頃、誰にも習わないうちから手芸を始めたというルーツが光浦さんにあったことを知り笑いました。
最後は、最近相馬の新名物となっているフグをいただきました。温暖化のおかげで今フグが漁れるんですよ。
最高の食事をしながら、たわいもない話をたくさんしてほんとに楽しいお仕事でした。
光浦さんのカナダでの奮闘記は本になっていて、私はそれを読んで笑って泣きました。
うまく説明できなくて恐縮ですが、何も持たずに飛び出した光浦さん50歳の潔のよさにワクワクし、コロナ禍のカナダで奮闘する50歳のリアルな姿に笑い、そんな中でも言葉や文化、年齢を超えて人と繋がっていく心の動きに泣きました。
福島はいいところだ。方言も相まってみんな優しい。自然も気持ちいい。と言ってくれて福島のみんなも喜んでいます。
来年また帰ってきたら、今度は光浦さんと、またまた仲良しの清水ミチコさんと森三中黒沢さんで、絶対福島ロケするぞ! と光浦さんと誓いました。
さっそく来年の楽しみができました。
白鳥久美子(しらとり・くみこ)
1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。