(『天然生活』2024年1月号掲載)
当たり前を見直し、片づけしやすいシステムづくりを
52平米のマンションをリノベーションして夫と子どもの3人で暮らす能登屋さん。
片づけにおいて気をつけていることは「頭を使わず出し入れできること」だそう。
「タオルやコップ類、夫婦の箸などは同じものに統一して、だれがどれを使ってもいいようにしています。同じものならしまったときの姿も美しく、見せる収納でも視界がガチャガチャしないんです」
また、自分だけでなく小学生の娘や夫も使いやすいシステムを考えるようにしているのだとか。
「ワンアクションでできるよう、配置や動線も考えます。使いにくいなと感じたり、ストレスを感じたりしたときが見直しのチャンス。最近は、引き出しにしまっていたドライヤーを引っかける収納に。とても使いやすくなりました」
能登屋さんの「片づけでやめたこと」01
ごみ箱をたくさん置く
ごみ箱はキッチンのカウンター下にある大きなものがメイン。
洗面スペースにも小さなものがありますが、ほとんど使っていません。
そもそもスペースが狭いこともありますが、あちこちにごみ箱は必要ないと思い、このかたちになりました。
ひとつだけなので、ごみを捨てる、新しい袋をかける、といった一連の作業もシンプルです。
能登屋さんの「片づけでやめたこと」02
人別、場所別でタオルを分ける
大きくて乾きにくいバスタオルを一掃してすべてフェイスタオルに変換。
色も、体をふくものとキッチンや洗面関連の手ふきの2色のみにしました。
以前は夫ともタオルを分けていましたが、だれがどれを使ってもいいようにしたら、使うときもしまうときも迷いません。
いずれはすべて同じ1色にするのもいいなと思っています。
能登屋さんの「片づけでやめたこと」03
キッチン道具をしまう
いまの住まいをリノベーションする際、キッチンは見せる収納にしようと思い、収納方法も決めました。
パッと見てわかるので、片づけもしやすく、適正量も明確。
家族が出したり戻したりしやすいのもいいですね。
少しずつ集めたお気に入りの「ル・クルーゼ」のブルーの鍋も、しまいこまずに重ねて見せるスタイルにしています。
能登屋さんの「片づけでやめたこと」04
あちこちのブランドで洋服を買う
ここ数年、洋服は「OTOAA(オトアー)」というブランドひとつに決めています。
友人夫婦がデザイナーを務めていて応援したいという気持ちもありますが、自分の体に合っていて、同じブランドゆえ組み合わせもしやすいので、新シーズンのものを何着か買って、とことん着回します。
衣類の量が減って管理しやすくなりました。
能登屋さんの「片づけでやめたこと」05
水まわりにいろいろ置く
シンクまわりのスポンジをクリップで吊るしてかける収納に変更。
食器用のかごも置かず、キッチンタオルなどにのせてすぐにふいています。
また、洗面のハンドソープは「ケユカ」のラックで洗面ボウルに渡すように替えました。
ごちゃつきがちな水まわりをなるべくすっきりさせたいこともあり、置き型のラックを見直しました。
能登屋さんの「一度はやめたけれど続けていること」
衣類をきっちりたたむ
衣類をたたんだり細かく分けたりせず、引き出しにぽいぽいと入れるやり方も試してみましたが、煩雑になるばかりで自分には合っていませんでした。
アパレルで働いていたので、きっちりたたんで入れたほうが性に合っているようです。
カットソーやインナー類もざっとたたんで立てて入れ、すっと出せるようにしています。
〈イラスト/須山奈津希 構成・文/結城 歩〉
能登屋英里(のとや・えいり)
アパレルのディスプレイ担当を経て独立。実用的でいておしゃれに見える整理収納が上手。
インスタグラム@eiriyyy_interior
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです