(『天然生活』2023年1月号掲載)
ひと工夫することで手間をかけずに心地よく
現在、平日は娘さん家族との二世帯住宅で過ごし、週末は息子さん夫婦との二世帯住宅でお孫さんたちも加わった総勢9名でにぎやかに過ごすという在田佳代子さん。
4人家族だったころとはライフスタイルも大きく変化したそうですが、10年以上、変わらず続けている朝の習慣は青汁スムージー。
冷凍青汁、ヨーグルト、バナナなどを基本に、時季によってみかんやブルーベリーなど旬のものをプラスして変化を楽しみます。
7時ごろまでに朝食や片づけを済ませ、8時半の出勤までにちょっとしたパソコン作業をするのがルーティン。
手軽に淹れられて香り高い水出し紅茶を飲みつつ、メールの確認やブログ更新を。
朝ドラやニュースを観ながらお掃除するのも欠かせない日課です。
仕事を終えた平日の夕食は7時ごろに夫婦でとることが多く、近隣のデリなども利用しつつ、手をかけずにさっと用意するそう。
この日はお総菜のローストビーフとたっぷりのベビーリーフを、ロンドンで見つけた大きめのオーバル皿へ。
簡単なものでも、好きな器に盛りつけることで満足感が高まります。
ドレッシングは親交のある料理家・渡辺康啓さん直伝の、青とうがらしを漬け込んだビネガーとごま油をポイントにしたもの。
簡単でおいしいので、最近は市販品を買わなくなったとか。
「子どもたちが食べ盛りだったころは炭水化物中心になりがちでしたが、いまは野菜とタンパク質が中心に。以前よりは体重も落ち、健康診断の結果もよくなりました」
後片づけは食器洗いスポンジや台ぶきの雑菌や汚れが長年の課題でしたが、使い捨てクロスを1日1枚使うと決めたことで解決。
「スクラブクロスで家族の食器を洗い終えたら、犬たちの食器や、最後はシンクや蛇口まで磨いてから捨てるようにしています」
夜の8時ごろからがようやくひとり時間で、4年前から始めたピアノの練習に没頭することも。
「楽しんでほしい」というやさしい気持ちが原動力に
もともと段取りを考えるのは大好きで、コロナ禍前までは社員旅行の行程もみずから決めていたという在田さん。
駅弁を買うお店や、車窓から見える風景まで考慮に入れつつ、予定を組んでいたというから驚きです。
最近は2019年にスタートした「CHECK&STRIPE」のウェブマガジン「ヌーヌーブックス」の旅企画の行程を考えるのはもちろん、スタッフと取材に同行し、魅力的な人たちのこだわりに耳を傾けるのが自分自身の刺激にもなっているそう。
段取り上手は、楽しみ上手、でもあるのです。
在田さんの以前までの段取り
● 食器洗い後、スポンジやクロスを消毒
● 炭水化物メインの食事
● 毎回、豆を挽いてコーヒーを淹れる
在田さんの変化した段取り
● 1日1枚のクロスで隅々まできれいに
● 野菜やタンパク質メインの食事
● 水出し紅茶を冷蔵庫につくりおき
〈撮影/大段まちこ 取材・文/野崎 泉 構成/鈴木理恵〉
在田佳代子(ありた・かよこ)
リネン、コットン、リバティプリントなどのオリジナル生地を製造販売する「CHECK&STRIPE」主宰。現在、神戸、芦屋、自由が丘、吉祥寺、鎌倉、軽井沢に店舗がある。ハンドメイドと暮らしにまつわる楽しみがテーマのウェブマガジン、「ヌーヌーブックス」も好評。
インスタグラム@labmi
https://checkandstripe.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです