• 「段取り」は暮らしをうまく回すための大切な要素。ルールを見直してシンプルに家事を回し、無理せずに整える、「OURHOME」主宰・Emiさん一家の段取りを拝見します。新しい年に、暮らしを見直してみませんか。
    (『天然生活』2023年1月号掲載)

    変わりゆく家族に合った仕組みづくりを楽しむ

    双子の子どもたちが中学生になり、家族の暮らしも変わりゆくなか、よりよい新たな仕組みづくりを試行錯誤中というEmiさん。

    「以前は6時に起きて朝のうちにほとんどの家事をしていたのですが、いまは娘の朝練の時間に合わせて私も6時半には家を出る生活に。新しく家族に加わった2匹目の猫のコロンが遊びたい盛りで、早い時間に起こされます」

    中学校から帰宅後もそれぞれサッカースクールや塾に忙しい子どもたちのために、さっと食べられるおにぎりと、温かいものを用意するのがルーティンに。

    余裕のある日に野菜を多めにカットして“時間貯金”しておき、朝は保温調理器にお任せ。

    おにぎりは週末に10個まとめて冷凍し、「花丸!」「大吉!」など書いたマスキングテープを貼ることで、仕事でそばにいられなくても気持ちを伝えます。

    画像: 保温調理器は調理時間の短縮のほか、電気代の節約にも

    保温調理器は調理時間の短縮のほか、電気代の節約にも

    コロナ禍の感染対策も兼ねて、家族のタオルをひとり1枚にするという小さな変化も。

    バスルームの扉をタオルコーナーにし、低めの位置にあるタオルバーを子どもたち用に、夫婦のタオルはその上にアルミピンチで取り付けたそう。

    「タオルを取り替えるタイミングは各自に任せています。私は夜、お風呂上がりに替えていますが、娘は朝、きれいなものに替えるのが好きみたいで、それぞれですね」

    ちなみに、洗濯した衣類も自分のものは自分で管理、が家族のルール。

    Emiさんは朝、乾燥機から出した洗濯物を、4つあるそれぞれのかごにどさっと入れておくだけなのだそう。

    乾燥機の前を収納場所にするなど、家事動線も意識。

    「衣類に関しては、自宅でこまめに洗えて、アイロンをかけなくてもシワになりにくい素材の服を最初から選ぶようになりました。干す前にしっかりシワを伸ばすのも、心がけていることのひとつ。クリーニングに出すのも、時間と手間がかかりますよね」

    画像: タオルを替えるタイミングは各自で判断し、それぞれで管理

    タオルを替えるタイミングは各自で判断し、それぞれで管理

    家族というチームのために最適なマネージメントを

    家族全員が家事をするので、キッチンタオルを台ふき、食器ふきなど用途別に色分けするようにしたことも新たなルール。

    使い捨てグッズをやめ、環境を意識したもの選びへシフトしつつあるそう。

    「色を決めるのはその色がおしゃれだからではなく、家族のコミュニケーションのひとつ。おみくじ風おにぎりも、子どもたちにさびしい思いをさせていないかな?とネガティブになるのではなく、どうすれば楽しくなるか考えたい。家族はチームなので、私はマネージャーのようなスタンス。今後も新たな仕組みを実験することに、喜びを見いだしていきたいですね」

    画像: 用途別に色を決めることで、家族みんなで家事ができる仕組みに

    用途別に色を決めることで、家族みんなで家事ができる仕組みに

    Emiさんの以前までの段取り

    朝にほとんどの家事を済ませる
    アイロン台は出しっぱなしで使いやすく
    使い捨てを利用して手軽に

    Emiさんの変化した段取り

    平日の夕方以降などに家事を分散
    アイロンのいらない干し方と服選び
    環境に配慮したもの選び



    〈撮影/ヨシダダイスケ 取材・文/野崎 泉 構成/鈴木理恵〉

    Emi(えみ)
    2012年に、整理収納アドバイザーとして独立。兵庫・西宮を拠点に「OURHOME」を主宰。私たち家族の“ちょうどいい”暮らしをコンセプトに、暮らしまわりの情報発信、オリジナル商品の企画・販売、オンラインレッスン、企業との共同開発などで活躍中。Voicyで平日は毎日「暮らす働く“ちょうどいい”ラジオ」を配信中。https://ourhome305.com/

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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