• 料理応援家の本多理恵子さんは50代。子どもも大きくなり、ひとりの時間も増えたといいます。ひとり時間は自分だけの時間。自分を甘やかしながら、うまく手を抜き、息を抜き、無理なく、ちょうどよくでいきましょう。心と体が元気でいるための、食や暮らしにまつわるエッセイ。今回は、冷蔵庫掃除にもなる「ミネストローネ」のお話。

    年末には、冷蔵庫の野菜もすっきりと

    買ってきた野菜が使いきれずに微妙に冷蔵庫の中に残っていることはありませんか?

    普段は見なかったことにしてしまうこともありますが、年末が迫ってくると冷蔵庫の中もきれいに片づけたいものです。

    そこでスープの具として野菜を一掃して、野菜室の大掃除をしましょう。

    どんな野菜でも細かく切って一緒に煮込めば、野菜からのお出汁がやさしくおいしいスープになります。

    しかも、簡単に味が決まるようにトマトジュースを使います。

    野菜の甘さと、ベーコンの旨味がトマトジュースの酸味とよく合います。

    今回はブロッコリーの茎を使いますが、大根や人参の皮、セロリの葉など普段捨てしまいがちな部分や冷凍してある野菜でも大丈夫です。

    基本的に合わない野菜はないので、ぜひいろいろと挑戦してみましょう。

    特に玉ねぎやさつまいもなど甘味が出る野菜を使うと全体的にやさしい味に仕上がります。

    みじん切りの単純作業は、脳のリフレッシュにも

    画像: みじん切りの単純作業は、脳のリフレッシュにも

    みじん切りは面倒くさく感じますが、やり進めていくと次第に無の境地に到達して黙々とこなしていることがあります。

    単純作業に没頭することは、時として疲れた脳のリフレッシュにもなるのかもしれません。

    寒さも一段と厳しくなりますが、野菜摂取にサラダは体が冷えるような気がします。

    そんな時はぜひ温かいスープでたくさん野菜を摂取してみましょう。

    しょうがやにんにくなど体を中から温める食材を使うのもおすすめです。

    余り野菜のミネストローネのつくり方

    画像: 余り野菜のミネストローネのつくり方

    材料とつくり方(つくりやすい分量)

    画像1: 材料とつくり方(つくりやすい分量)

     鍋に油を少量熱し、ベーコンと余り野菜(みじん切りまたは小さく切る・今回はブロッコリー、玉ねぎ、にんじん、かぶ、さつまいも、いんげんを使用)を中火で炒める。

    画像2: 材料とつくり方(つくりやすい分量)

     野菜に軽く火が通ったら野菜の半分が浸るくらいの水を加え、ふたをして加熱する。

     沸騰したらトマトジュース(無塩)190mLを加え、再沸騰したら弱火にし、野菜に火が通るまで煮る。

    画像3: 材料とつくり方(つくりやすい分量)

     塩・こしょうで味をととのえ、仕上げにお好みでオリーブオイルを加える。



    本多理恵子(ほんだ・りえこ)
    料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在休止中。秋にリニューアル再開予定)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。
    インスタグラム:@cafe.rietta
    ボイシー:@cafe.rietta
    https://ameblo.jp/caferietta/

    * * *

    『50歳からのひとりごはん 少量・手抜き料理で生きていく!』(本多理恵子・著/集英社・刊)|amazon.co.jp

    『50歳からのひとりごはん 少量・手抜き料理で生きていく!』(本多理恵子・著/集英社・刊)

    『50歳からのひとりごはん 少量・手抜き料理で生きていく!』(本多理恵子・著/集英社・刊)|amazon.co.jp

    amazonで見る



    This article is a sponsored article by
    ''.