右脳を鍛えれば自己肯定感は上がる
これからの時代を生き抜くためには認知能力と非認知能力のバランスが重要です。
自己肯定感が低下すると、論理的な思考に偏り行動に移せなくなります。
たとえば、心理系の本や自己啓発系の本を読む際、ソースやエビデンスなどの知識を得ることのみで自己満足するのもいいですが、それを超えて「自分が実際に生活の中で本当に実践できるか」を問い、行動に落とし込むことも大切です。
事実を正確に理解することは前提として重要ですが、その後に自分の感覚や感情を大切にし、創造的に考えることが、非認知能力を活かすポイントです。
ソース元やエビデンスを基に「何を感じるのか」、そして「どう創意工夫するか」「実際にどのように使うか」を考えることが、右脳を鍛え自己肯定感を高める鍵となります。
自己肯定感が上がるとジュースがペットボトルに半分しかないと捉えるか、半分も残っていると捉えるかだけでなく、たとえばそのジュースの原液にソーダ水を加えるという発想を持つことができます。
半分残った状態を「まだ半分もある」と捉え、その空いた空間で何をしようかと前向きに考えられます。
これは創意工夫の能力であり、右脳が発想や創造を生み出す役割を果たします。
一方、左脳的な人は「500ミリリットルのペットボトル半分だから250ミリリットル残っているな」といった具体的な数値や事実に注目します。
自己肯定感が低い人は、指示されたことに従うだけで、創意工夫をする余地が少ないのかもしれません。
発想や創造の力は、人間にとって非常に重要です。
左脳が論理やエビデンスを基に物事を構築することは大切ですが、そのエビデンスやソースを最初に作った人の発想も、そもそもは直感から始まっているのです。
直感で「これを見てみたい」と感じたからこそ、エビデンスが生まれたわけです。
つまり右脳を鍛え、発想や創造の力を育てることが、直感や新しいアイデアを生み出すために非常に重要だということです。
多くの人は「半分しかない」か「半分もある」かのどちらかの発想にとどまってしまいがちです。
心理学でも「半分しか」や「半分も」で話が終わることが多いですが、これは概念に縛られているためです。
残った部分で何をしようかと考える力こそが、自己肯定感を高めるための右脳トレーニングです。
自己肯定感が高い人は、発想や創造の力がとても強く、おのずと運を開く力も強く、さまざまなことに挑戦することができます。
その挑戦でも、前向きに物事に取り組む姿勢が生まれ、それが結果的に成功や幸運につながるのです。
〈著者/中島輝 編集/千木良まりえ、佐藤弘和 装画・中面イラスト/福士陽香〉
※ 本記事は『ホントのあなたは絶対に運がいい!』(扶桑社)からの抜粋です。
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中島輝 (なかしま・てる)
作家/対人関係評論家/自己肯定感の第一人者/「自己肯定感アカデミー」代表著書累計70万部。プロアスリート・経営者・俳優など1万5000人以上の心理カウンセリングを手掛ける。 自己肯定感の第一人者。独自の自己肯定感理論を構築し人材育成を行い、受講生は3万人を超える。心理学、脳科学、NLPなどの手法を用い、独自の120のコーチングメソッドを開発し資格発行している。自己肯定感ムーブメントを生んだカリスマとして、「自己肯定感の重要性をすべての人に伝え、自立した生き方を推奨する」ことをミッションに掲げ、「一般財団法人自己肯定感学会」の代表、新しい生き方を探究する「風輝塾」の運営のほか、広く中島流メンタル・メソッドを知ってもらうための「自己肯定感カウンセラー講座」などを主催する。毎月500人以上のメンタルカウンセラーコーチ、トレーナー、セラピストを育成・輩出している。著書に『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる 自己肯定感の教科書』『書くだけで人生が変わる自己肯定感ノート』ほか多数。
中島輝 公式Webサイトhttps://ac-jikokoutei.com/