64歳のYouTuber・ライフさんが人生の転機を迎えたのは、娘の一言がきっかけでした。60歳直前、年齢を重ねる不安に悩んでいた日々から、YouTubeチャンネル『60歳からの幸せライフ』を開設。専業主婦として家族を支えてきた日々を振り返りながら、小さな挑戦を続けるその姿は、多くの視聴者に勇気を届けています。今回は、著書『64歳、やめて捨てたら手に入った、幸せな暮らし』(扶桑社)から、「子育てを終えてからの夫婦の関係」について紹介します。
夫婦いつでも一緒、やめました
7年前、夫が会社員をやめたとき、2人で話し合ったんです。
「これからどうする?」って。
私は子育てが終わったら自分の時間が欲しかったし、ずっと一緒にいないほうがいい関係でいられると思っていたから、そう夫に伝えました。
すると夫も「そうだね」と。
以来、私も夫も毎日それぞれ自由に過ごしています。
お互い好きなことができているから、相手に気を使わなくていいし、不満も生まれません。
一日のうちで顔を合わせるのは食事の時間だけですが、そこでの会話がじつはとても楽しくて。
一緒にいないからこそ、いつも会話が新鮮で、相手に対して興味も生まれる。
今の距離感が私たちにはちょうどいいんじゃないかなと思っています。
夫から妻へ
夫の一日の行動と妻への思いは......
僕は夜型人間なので、起きるのは昼。起きて妻と食事をしたら、スポーツジムに出かけます。そうじゃないときは自室で趣味の楽器を触ったり、DIYをしたり。
ときどき妻と話したいなと思ってリビングをのぞくこともあるんだけど、だいたい動画の編集中。
じゃましないように、そっと自室にUターンします。夕食後の片づけは僕の担当です。
換気扇から排水口の中まで徹底的にやるので、ピカピカですよ。
その後、ひと眠りして、22時頃から趣味の時間を楽しみ、朝6時に就寝です。日頃心がけているのは、妻のやりたいことをじゃましないこと。
これまで妻が家庭を守ってくれたおかげで、僕は仕事に専念できたんです。ありがたい気持ちと申し訳ない気持ちがずっとあったから、今度は妻に好きなことをしてもらえたらと。
好きなことに熱中して、自分の世界をどんどん広げている妻のことを尊敬しています。
生き生きしている姿も、魅力的だなと思いますね。
本記事は、『64歳、やめて捨てたら手に入った、幸せな暮らし』(ライフ・著/扶桑社)からの抜粋です。
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子育てが終わったら突然シニアが始まった!
子どもが巣立った後に残されたのは、モノがあふれた家と、真っ白なスケジュール帳。
ずっとなるのが怖かった60代が「いちばん幸せ!」に変わるまで
60代から発信を始め、人気YouTuberとなった「ライフさん」(64歳)。すてきなシニアライフを目指して、大型家具を捨てたり、バブル服を捨てプチプラ服に移行する姿とプロセスを紹介するYouTube「60歳からの幸せライフ」は、最高87万回再生の人気チャンネルに。 子育てで物の多い生活を強いられてきたライフさんが、大物や服捨てに目覚めた経緯と、おおざっぱな性格でもすっきりした家をキープする整理術を紹介。さらにYouTubeでもっとも反響があった、60歳を境に大きく変わった友人関係についても深堀りした1冊。
<撮影/山田耕司>
ライフ(らいふ)
1960年生まれ。元専業主婦のシニア・ユーチューバー。子育て終了後の60歳から「60代の暮らしって悪くないよ」をテーマにYouTube『60歳からの幸せライフ』にて発信を始める。シンプルな生活を基軸に、ものや人間関係に執着しすぎず上手に手放す姿が人気で、最高で90万再生超えを記録。本作が初の著書となる。60代の夫との2人暮らし。
YouTube『60歳からの幸せライフ』https://www.youtube.com/@60歳からの幸せライフ
Instagram@happy_senior1960
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです