正月料理の、息抜きに
ごちそうや外食が増える年末年始は胃腸もお疲れ気味です。
1月7日は春の七草でおかゆをいただく食文化もありますが、もっと気軽に、余ったごはんで簡単につくれるおじやはいかがでしょうか。
味つけは麺つゆがベースで、食べる直前にごま油をかけて風味をプラスします。
気分によってはしょうがのすりおろしやゆずこしょうなど、ワンポイントの味つけをするのもおすすめです。
洋風にしたいときは、仕上げのごま油をオリーブオイルに替えて、そこに粉チーズとブラックペッパーをかけることもあります。
今回の具材は鶏肉とにらを使いましたが、お正月料理の残りのかまぼこや小松菜などお好きなものを使ってください。
雑炊やおじやは「鍋のシメ」と考えがちですが、手軽に食事を済ませたいときやなんとなく胃腸をいたわりたいとき、私はよくつくっていただきます。
ささっと食べたい、ひとりごはんにも
また、ひとりごはんでおかずがとぼしいときや、つくるのが面倒なときも助かります。
なんといっても余ったごはんがあればすぐにつくれるのも気楽です。
使うごはんは冷たいままで構いません。
具材も味つけも細かいルールはないので、ぜひいろいろとカスタマイズして楽しんでみてください。
玉子おじやのつくり方
材料とつくり方(1人分)
1 鍋に水120mLを入れて中火で加熱し、沸騰したら麺つゆ(3倍濃縮・20mL)と細かめに切ったささみ(1本分)を入れて肉に火を通す。
2 ごはん1膳分を入れて再沸騰したら、にら(5本・1cm長さに切る)を加えてひと混ぜし、溶き卵(1個分)を流し入れて火を止める。
3 器に盛り、ごま油(小さじ1/2)やのりをのせていただく。
本多理恵子(ほんだ・りえこ)
料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在休止中。秋にリニューアル再開予定)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。
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