(『天然生活』2012年2月号掲載)
少しの工夫で、お餅を新鮮なおいしさに
お正月も終わり頃になると、「お餅が余って困ってしまう」という声をよく耳にします。
でも、そんなお餅の食べ方も、冷水さんの手にかかると、食べ飽きしない、おいしい組み合わせに変身するから驚き。お餅って、少し目線を変えると、新鮮なおいしさと可能性を兼ね備えた万能食になるのです。
「手でこねて、手で食べるお餅は、『手』を連想させるもの。レシピは、手を加えすぎないことを心がけてシンプルに。そのほうが、お餅らしい感じがしませんか?」
「黒糖くるみきなこ餅」のつくり方
塩を隠し味にした甘さのやさしい黒糖と、きなことお餅が好相性。炒って香ばしさを引き出した、くるみのコリッとした食感も楽しい。
材料(2個分)
● 切り餅 | 2個 |
● くるみ | 15g |
● A | |
・粉黒糖 | 15g |
・きなこ | 15g |
・塩 | ひとつまみ |
つくり方
1 くるみは140℃に温めておいたオーブンで15分焼くか、フライパンに入れて、ごく弱火で約5分炒ってから、1cmほどの大きさに割る。
2 餅は水からゆで、沸騰したら火を止めて2~3分、お湯の中で蒸らす。
3 小さめのボウルに1とAを入れて混ぜ、2の餅を入れてまぶす。
おいしいお餅の焼き方
オーブントースターで焼く場合:餅をセットして、こんがりと焼けたらスイッチを切り、2~3分おく。
網の上でじか火で焼く場合:片面が焼けたら返し、アルミホイルをかぶせてもう片面を焼く。焼けたら火を止め、蒸らすように2~3分おく。
〈料理・スタイリング/冷水希三子 撮影/大沼ショージ 取材・文/花沢理恵〉
冷水希三子(ひやみず・きみこ)
レストランやカフェ、季節の食材を使った、やさしくシンプルなレシピが評判を集める。料理にまつわるコーディネート、スタイリング、レシピ制作を中心に、書籍、雑誌、広告など多岐にわたって活躍。
インスタグラム:@kincocyan
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです