コーディネートを寂しく感じたら
ひさしぶりにアウターのいらない季節がやってきました。軽やかになりましたね。でも同時に、ちょっと不安な気持ちも生まれていたりしませんか?
アウターという、大きな面積のアイテムがなくなり、コーディネートが寂しくなってしまったり、
アウターの質感で保たれていたバランスが崩れ、カジュアルさが強くなりすぎてしまったり、
縦のラインをつくってくれていた強い味方ロング丈のアウターがいなくなり、あらためて、全身のバランスが気になってしまったり……。
かといって、昨年どんなコーディネートをしていたか思い出そうとしてみても、なかなか思い出せなかったりするものです。
今回は、コーディネートを寂しく感じたときの解決法を。
大きくイメージを変えるのではなく、基本のスタイルのワンアイテムだけ変えてみたり、ちょっとしたアイテムを加えてみたり、手軽におしゃれをワンランクアップさせる方法をご紹介します。
1 異素材合わせで立体的に
便利に使えるのは“ローゲージのゆったりニット”。ざっくり編まれた凹凸のあるニットがコーディネートにメリハリを付け、立体的にしてくれます。デニムパンツやコットンスカート、シルクサテンのワイドパンツなど、色々なアイテムと相性◎です。
袖をたくし上げたときなどに立体的なフォルムができる“しっかり質感のリネンシャツ”を、なめらか素材のボトムスと合わせるのも良さそうです。
2 多色使いの柄物を投入
手っ取り早く、柄物アイテムを投入するという手もありますが、色使いによっては、逆に寂しく感じるコーディネートになってしまうこともあるので、注意が必要です。
華やかさをプラスしたいなら、多色使いのものがおすすめ。いつも履いている靴や、よく使うバッグの色が入っている柄を選べば、合わせる小物に苦労することはありません。
<スタイリング/植村美智子 撮影/山田耕司>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
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