カジュアルになりすぎてしまったと感じたら
ひさしぶりにアウターのいらない季節がやってきました。軽やかになりましたね。でも同時に、ちょっと不安な気持ちも生まれていたりしませんか?
アウターという、大きな面積のアイテムがなくなり、コーディネートが寂しくなってしまったり、アウターの質感で保たれていたバランスが崩れ、カジュアルさが強くなりすぎてしまったり、縦のラインを作ってくれていた強い味方ロング丈のアウターがいなくなり、あらためて、全身のバランスが気になってしまったり……。
かといって、昨年どんなコーディネートをしていたか思い出そうとしてみても、なかなか思い出せなかったりするものです。
今回は、カジュアルになりすぎてしまったと感じたときの解決法を。
年齢を重ねると、カジュアルがしっくりこないと感じることが多いのは、大人の深みが増した「自分」の雰囲気と「カジュアル」のもつラフな印象にずれが生じてくるから。
そんなときは、「自分」と「カジュアル」のずれを解消してくれる小物を投入してみましょう。それだけで、すっと違和感が解消され、なじんでいきます。
1 メガネで自分の雰囲気をカジュアルに寄せる
メガネは、カジュアルが似合いにくくなった大人の女性の雰囲気を、似合う雰囲気に寄せていってくれる優秀なアイテムです。
その優秀さを発揮させるには、似合っていることはもちろん、いまの流れに合った眼鏡であることが大事。
アクセサリー感覚で、ちょっと主張のあるメガネを選んでみてもいいかもしれません。
2 足元を替えコーディネートの印象を自分に寄せる
靴を変えるだけでも、コーディネートの印象は大きく変わります。
スニーカーを白のオックスフォードシューズやダンスシューズに変えたり、ころんと丸みのある靴を、ローファーやフラットパンプスに変えたり、シュッとさせるイメージでチェンジです。
それだけでカジュアルさは抑えられ、大人の女性にも違和感なくなじむスタイルに。
<スタイリング/植村美智子 撮影/山田耕司>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
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