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ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。
スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
クロタイツは必需品
こっそり下に着込むことができ、着ぶくれもしにくいスカートは、寒い季節、心強い友となってくれます。
ショートブーツはもちろん、本格的にロングブーツが復活しつつある今季ですが、スニーカーやフラットシューズとの合わせも外せません。
となると、タイツは必須。
ボトムスとシューズをつないでくれる、重要な役割を担います。
コーディネートサービスでお会いするお客さまのほとんどが、持っているのはクロやチャコールグレーのタイツのみとおっしゃいます。
クロやチャコールグレーが便利な色であることはたしかですが、残念なことに、どんなコーディネートにも合うということではありません。
うっかりすると、コーディネートの素敵さを台無しにしてしまうこともあるんです。
コーディネートに合わせ、カラータイツに挑戦してほしい気持ちも大いにありますが、思っている以上にカラータイツのハードルを高く感じている人は多いようです。
なので、カラータイツが苦手な人も、諦めることなく冬の素敵なコーディネートをつくれるよう、今回は、タイツを合わせるのではなく、タイツに合わせたコーディネート、クロタイツを合わせられる、クロタイツが合うコーディネートを考えていきます。
愛用のクロタイツ
もちろん私も、活躍させているので、愛用しているものを少し並べてみますね。
左から、マットな質感のやさしくフィットするコットンタイツ、ふわっとした素材の、限りなくクロに近いグレーのナイロンタイツ、タイツ代わりに使っている、ウールのニーハイソックスです。
やさしい価格の、スーパーなどのオリジナルもあなどれませんよね。
たとえば、白のニットとアイボリーのプリーツスカートを合わせ、足元にも白系のスニーカーを持ってきたスタイル。
そこにクロいタイツ、濃い色のタイツが入り込むと、淡い色のワントーンコーディネートが台無しです。
クロのタイツをはくのであれば、ワントーンコーディネートのことは一旦忘れます。
そして、スカートを柄物にし、スニーカーもクロベースのものに。
柄物にすることで、スカートに重めの色をプラスし、クロのタイツが浮いてしまうのを防ぎます。
そして、クロベースのスニーカーにすることで色が繋がり、まとまりのあるコーディネートができ上がります。
避けるべきは、いきなりのクロ。
キーワードは「つなげる」です。
次回から、しっかりコーディネートを考えていきます。
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<スタイリング/植村美智子 撮影/山川修一>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
https://uemuramichiko.com/
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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