• 料理家の松田美智子さんにうすいえんどうのポタージュのつくり方を教えていただきました。春から初夏にかけてが旬のうすいえんどうを余すことなくいただける、栄養満点のポタージュです。

    うすいえんどうのポタージュのつくり方

    画像: うすいえんどうのポタージュのつくり方

    なめらかな味わいで、青々とした豆の風味がしっかりと感じられるうすいえんどうのポタージュ。春らしい淡い緑色に、ほっと心が落ち着くひと皿です。冷やしてもおいしくいただけます。

    材料(つくりやすい分量)

    画像: 材料(つくりやすい分量)
    ● うすいえんどう(さやから外す)1カップ
    ● バター大さじ2
    ● 玉ねぎ(薄切り)1/2個分
    ● A
    ・チキンスープ1カップ
    ・酒大さじ3
    ● 三温糖大さじ1/2
    ● 牛乳2カップ
    ● B
    ・塩小さじ1
    ・白こしょう少々

    つくり方

     土鍋または、厚手の鍋にバターを熱し、玉ねぎを蒸らし炒めにする。10秒ほど炒めてなじんできたら、玉ねぎを広げて、さらに10秒ほどふたをする。甘みが出て、しっとりするまで繰り返し、うすいえんどうを加えて炒める。

    画像1: つくり方
    画像2: つくり方

     Aを加え、次に三温糖を加える。ふたをして5分煮る。牛乳を加え、スティックミキサーでくずしてさっと煮て、Bで味をととのえる。

    画像3: つくり方
    画像4: つくり方
    画像5: つくり方

    うすいえんどうのこと

    画像1: うすいえんどうのこと

    グリーンピースの改良品種であるうすいえんどうは、グリーンピースと同じく莢(さや)を取って中の未成熟の実を食べる「実えんどう」の一種です。淡い緑色のまんまるとした形で、グリーンピースと比べると、皮が薄くて青臭い風味が少ないのが特徴です。主に関西地方で親しまれ、春から初夏にかけての旬の時期になると、うすいえんどうで豆ごはんを炊く家庭が多い地域もあります。

    和歌山県の特産として知られていますが、そのルーツは現在の明治時代にアメリカから大阪府羽曳野市にある碓井地区に導入された「Black Eyed Marrowfat」というむきみ用えんどうにあるそうです。

    うすいえんどうをはじめ、えんどう豆は豆類の中でも炭水化物を多く含み、カロテン、ビタミンB1・B2・B6、食物繊維、カリウム、鉄分、葉酸など、多くの栄養素が豊富に含まれています。


    〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉

    画像2: うすいえんどうのこと

    松田美智子(まつだ・みちこ)
    日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。

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    『季節の仕事 (天然生活の本) 』(松田美智子・著)

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    (松田美智子・著/扶桑社刊)

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    『おすし』(松田美智子・著)

    『おすし』
    (松田美智子・著/文化出版局刊)

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