• 料理家の松田美智子さんにひじきごはんのつくり方を教えていただきました。ミネラルたっぷりのひじきごはんは夏の栄養補給にぴったりです。梅干しの酸味が効いて、暑いときでもたくさん食べられるおいしさです。

    ひじきの戻し方

     乾燥ひじきはたっぷりの水につけ、戻しすぎないよう硬めの状態に戻す。

    画像1: ひじきの戻し方

     ざるにあげ、水を変えながら、磯臭さがなくなるまでしっかりと洗う。戻し水が透明になり、かすが出なくなるまで洗うと良い。

    画像2: ひじきの戻し方
    画像3: ひじきの戻し方

    ひじきごはんのつくり方

    画像: ひじきごはんのつくり方

    風味たっぷりのひじきを炊いたごはんに混ぜ合わせるひじきごはんです。おにぎりにする場合は少し塩分を多めにしたり、梅干しを多くしたりなど、お好みで調整してください。

    炒めたひじきはごはんに混ぜずにしょうゆでさらに味つけしたり、サラダにのせたりなどアレンジも自由自在です。

    材料(つくりやすい分量)

    画像: 材料(つくりやすい分量)
    ● 乾燥芽ひじき1/4カップ
    ● 米2カップ
    ● 水(炊飯用)2カップ
    ● 酒(炊飯用)大さじ2
    ● ごま油大さじ1
    ● 梅干し(たたく。種も使う)大さじ1
    ● しょうが(みじん切り)大さじ1
    ● 白ごま大さじ3
    ● あさつき(小口切り)適宜

    つくり方

     ひじきを上記のように戻し、水を切り、長さ2〜3cmに切る。米は水と酒を加え、通常通りに炊く。

     フライパンにごま油と梅干しを入れて中火にかけ、酸味を飛ばす。梅干しが白っぽくなじんできたら、しょうがとひじきを加える。梅干しの塩分で足りない場合は、味をみて塩(分量外)を加え、最後に白ごまを加える。

    画像1: つくり方
    画像2: つくり方
    画像3: つくり方

     の炊きあがったごはんとを混ぜ合わせる。器に盛り、好みであさつきをふりかける。

    画像4: つくり方

    ひじきのこと

    画像1: ひじきのこと

    保存食として古くから日本の食を支えてきた乾物。なかでも「ひじき」は、カルシウム、鉄分、マグネシウム、食物繊維など女性にうれしい栄養成分を豊富に含みます。

    ひじきは、全国各地の海岸の岩礁に生える海藻。「長ひじき」「芽ひじき」がありますが、これは部分の違いです。茎の部分を加工したのが「長ひじき」、先端の細い部分(芽)を集めたのが「芽ひじき」です。芽ひじきはやわらかく口当たりがよく、長ひじきは歯ごたえがあり、風味が強いのが特徴です。

    最近では染色したものが出回っていることが多く、天然もののひじきを選ぶのがポイントです。見分けるポイントは、戻したときの水が黒くなるものは染色したもの、茶色いものが天然ものになります。


    〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉

    画像2: ひじきのこと

    松田美智子(まつだ・みちこ)
    日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。

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    『季節の仕事 (天然生活の本) 』(松田美智子・著)

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    (松田美智子・著/扶桑社刊)

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    『おすし』(松田美智子・著)

    『おすし』
    (松田美智子・著/文化出版局刊)

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