プロのヘアメイク・「ete’N」の奈津さんを訪ねました
おしゃれを楽しむうえで、ファッションとメイクは切り離して考えることができない関係。
でも、若いころのまま、数年前のままではいけないと思っていても、なかなかアップデートできていない人は多いはず。
大人の女性がおしゃれな雰囲気をつくるために、メイクは、きちんと向き合う必要がある要素です。
なんて偉そうなことを言っていますが、何を隠そう私自身が、ちゃんとメイクをアップデートできていなかった人。
少し前に、仕事でテレビに出演する事があり、この機会に! と、メイクのレッスンを受けてみましたが、引くとこ足すとこ、いろいろと間違っていて、深い溜め息が何度出たことか……。
そんな私同様、
・ふだん気にかけていないから、どこからどう手を付けていけばいいのかわからない。
・メイクが重要なのはわかるけど、あまり時間をかけたくない
という人のために、私やコーディネートサービスのお客さまたちもレッスンを受けている、「ete’N」主宰のヘアメイク・奈津さんに、話を聞きに行ってきました。
“脱!懐かしさ!” ここを抑えておけば大丈夫!という、いまの顔になる、大人メイクのコツを教えてもらってきました。
ここを抑えれば大丈夫! 大人メイク 3つのポイント
抑えておきたいポイントは、3つです。
◆下地が重要
まず奈津さんが教えてくれたのは、下地の重要性。
気を使いたいのは、ファンデーションより下地です。
大人の肌に合う、カバー力のある下地を使い、ナチュラルな透明感ある素肌をつくります。
しっかりファンデーションのマットな質感は、懐かしい雰囲気をつくってしまいがち。
ファンデーションは薄く、もしくは、気になるところだけ、コンシーラーでカバーするくらいでもいいとのこと。
艶のあるシアーな質感が、いまの顔をつくってくれます。
ちなみに、奈津さんのレッスンを受けて以降、私も、ふだんファンデーションを使っていません。
気になるところは、薄付きのコンシーラーでカバー。
ファンデーションがヨレることもなく、とても快適です。
◆流行が出やすい眉毛
眉毛はそのときの流行りが出やすいパーツ。
昔のままでは懐かしさが溢れ出てしまいます。
いまの眉毛は立体的。
健康的な太さに整え、寝ている眉毛をしっかり起こしてあげます。
そうするだけで、一気にいまの顔に。
眉毛を起こすために活躍してくれるのが、眉マスカラ。
しっかりホールドしてくれる、透明のマスカラは1本持っていたいアイテムです。
私同様、太い眉毛が流行っていた時代を通ってきている人は、最初、不安と違和感しかないかもしれません。
でも、間違っていない、いまの眉毛をしている安心感はその上を行くはずです。
少しボサボサ感が出るくらいでもOKとのことですが、似合ってなければ、元も子もありません。
自分の顔に合う、好みのボサボサ具合を見つけてみてください。
◆血色良く
そしてやはり血色です。
是が非でもほしい透明感は、血色とともに手に入れます。
活躍してくれるのが、マルチカラー。
アイシャドー、チーク、リップなど、ひとつでいろんな役割をしてくれるアイテムです。
どこか一カ所だけに色を乗せると、その色が目立ってしまいますが、同じ色をほかのパーツにも使うことで、ナチュラルになじんでくれます。
おでこを出すヘアスタイルの人は、生え際にチークを入れるのもおすすめだそうです。
ete’N プライベートメイクレッスン
https://eten.blue/
<スタイリング/植村美智子 撮影/山川修一・中島千絵美>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
https://uemuramichiko.com/
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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