料理家の松田美智子さんに酒蒸し豆腐のつくり方を教えていただきました。豆腐の水分を生かした、お酒をかけて蒸しただけのシンプルな酒蒸し豆腐。薬味や味つけも最小限に、豆腐の素材そのもののやさしい味わいをお楽しみください。
酒蒸し豆腐のつくり方
豆腐は蒸しすぎないのがポイント。真ん中に少し冷たさが残る程度の方が豆腐の風味が強く、おいしくいただけます。
材料(2人分)
● 木綿豆腐(半分に切る) | 1丁 |
● かつおの削り節 | 1/2カップ |
● あさつき(斜めの小口切り) | 3本分 |
● 酒 | 大さじ2 |
● しょうゆ | 大さじ1 |
つくり方
※「つくり方」の写真はすべて材料の半量を使った1人分。2人分をつくる場合は、半分に切った豆腐1丁分を入れ、材料分の調味料をすべて加える。
1 大きめの鍋に湯を沸かし、蒸し器をセットして温める。小ぶりの土鍋(1人分)に半分に切った豆腐を入れ、酒をかけ、蒸し器に土鍋ごと入れて5分蒸す。
2 器に盛り、しょうゆをかけ、ねぎ、かつおの削り節をのせる。
豆腐のこと
栄養満点で、そのまま食べても調理してもおいしい「豆腐」。旬の時期は1月から2月にかけて。原材料である国産大豆の収穫期と関係していて、秋から冬に収穫された大豆は、そのあと余分な水分を飛ばすためにしばらく貯蔵されます。
豆腐の原料の大豆は、良質なタンパク質が豊富。またビタミンやイソフラボン、食物繊維が多く含まれます。豆腐は、大豆よりも消化・吸収に優れているので、体調を崩したときや、食欲がないときなどのたんぱく源としてもおすすめです。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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