大根の魚醤びたしのつくり方
ピリリとしたこしょうと魚醤のうま味が効いた、エスニック風味の煮びたし。細切りの大根で手早くつくれます。
大根のシャキシャキの食感を残すポイントは、煮すぎず、さっと火を通す程度にすること。皮を厚めにむくことで安定した食感に仕上がります。
材料(つくりやすい分量)
● 大根 | 5cm |
● A | |
・だし汁 | 1カップ |
・酒 | 大さじ3 |
・魚醤(ナンプラーでも可) | 大さじ1と1/2 |
● 割りこしょう(粒の黒こしょうを叩いて割る) | 小さじ1 |
● 青ねぎ(小口切り) | 5本分 |
つくり方
1 大根は厚めに皮をむき、5cm長さ、5mm幅程度の棒状に切る。
※厚めにむいた皮は、水分が抜けるまで干せば、切り干し大根のように使える。
2 土鍋にAと大根を加えて、強火にかけてさっと煮る。大根がすき通ってきたら、火を止める。器に盛り、青ねぎを散らす。
大根のこと
大根の代表的な品種、青首大根(あおくびだいこん)の旬は12月下旬~2月ごろの冬。冬の大根は寒さから実を守るために甘みが増してみずみずしく、やわらかくなることが特徴です。
和食のイメージが強い大根ですが、どんな調味料、食材にもなじみやすい淡白な味わいは、洋風や中華、アジアンテイストの料理にもぴったり。サラダや炒めもの、煮物など、幅広い調理法を楽しめます。
また、天日に干してほどよく水分が抜けた大根は、うま味と甘みが凝縮しておいしくなり、栄養価も上がるといわれています。腐りにくくストック食材としても活躍。料理に合わせて、みずみずしい生の大根と干した大根を使い分けるとよいでしょう。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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