• vol.39 オランジェットクッキー
    お菓子はほとんど手づくりするという、はなさん。何度もつくっている、とっておきのレシピを教えてもらいます。毎月30日更新。

    hana’s memo

    昭和に流行った懐かしいお菓子、ロッテ「JAFFY」。

    チョコレートコーティングされたクッキーにはマーマレードが挟まれていて、大人っぽいオレンジの香りが口いっぱいに広がります。昭和のお菓子を陰で支える、大好きなお菓子でした。

    先日、ロケ中に同世代のヘアメイクさんと「JAFFY、食べたいね!」と盛り上がり、それだったらつくっちゃおう! と。

    ちょうど家に無農薬のオレンジが柑橘があったので、まずはオレンジピールを製作し、冷蔵庫で保存したものを使用しました。

    画像: オレンジピールを刻んだら、ラップして冷蔵庫で保存

    オレンジピールを刻んだら、ラップして冷蔵庫で保存

    クッキーは「パンダクッキー」の型抜きクッキーのレシピを使用。

    今回は「はなのお菓子」で紹介したお菓子の応用編。令和のJAFFYが完成しました!

    「オランジェットクッキー」のつくり方

    画像: 「オランジェットクッキー」のつくり方

    材料<直径5.5cmの丸型40枚分>

    ● オレンジピール(シロップ煮)(*)90g(市販のものでも可)
    ● クーベルチュールチョコレート(カカオ70%くらいのもの)300g+飾り用30g
    ● 薄力粉180g
    ● 溶き卵1/2個分
    ● ベーキングパウダー小さじ1/2
    ● きび砂糖90g
    ● 塩ひとつまみ
    ● バター(塩分不使用)100g

    下準備

    *オレンジピールを細かく刻む。

    *粉類はふるいにかける。

    *バターと卵は室温に戻す。

    つくり方

     ミキサーでバターを練り、砂糖を加えて軽くなるまで混ぜる。

     に溶き卵を少しずつ加える。その都度、よく混ぜる。

    [はなよりひと言]

    分離しないように、卵は少しずつ加えます。

     に粉類を一度に加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。

     の生地をふたつに分け、それぞれラップしたら冷蔵庫で2時間以上、寝かせる。の工程に入る少し前に、オーブンを180℃に予熱する。

    [はなよりひと言]

    生地をラップしたら少し平らにした状態で冷蔵庫に入れると伸ばしやすいです。生地はまだやわらかいので、冷蔵庫でしっかり冷やします。

     ペストリーボードやまな板などに薄力粉をふり、冷蔵庫からの生地をひとつ分出してのせ、麺棒で厚さ3mmほどに伸ばす。

    [はなよりひと言]

    クッキーは2回に分けて焼きます。残りの生地は冷蔵庫で保存するか、すぐに使わない場合は冷凍庫で保存します。生地がくっつきやすいので、台と麺棒に薄力粉をまぶします。

     型抜きをしたらクッキングシートを敷いた天板にのせ、180℃のオーブンで7分30秒ほど焼く。

    画像: 丸型に型抜き

    丸型に型抜き

    [はなよりひと言]

    生地は半分ずつ使うとつくりやすいです。

     クッキーを冷ます。

    画像: クッキーを冷ます

    クッキーを冷ます

     クッキー用のチョコレート150gと飾り用のチョコレート15gを湯せんで溶かす(飾り用はアイシング用のコルネに詰める)。クッキーの表面にチョコレートをたっぷり塗る。

    画像: チョコレートをたっぷりかける

    チョコレートをたっぷりかける

     真ん中にオレンジピールを小さじ1/4ほどずつのせる。

    画像: マーマレードの代わりにオレンジピールをのせる

    マーマレードの代わりにオレンジピールをのせる

    10 コルネに詰めたチョコレートで飾り付けする。

    画像: チョコレートをコルネに詰める

    チョコレートをコルネに詰める

    画像: オレンジピールが足りなくなったらマクビスケット風にチョコだけで飾り付けても

    オレンジピールが足りなくなったらマクビスケット風にチョコだけで飾り付けても

    11 涼しい場所で3時間ほど乾かしたら完成。から11の工程同様にして、残りもつくる。

    [はなよりひと言]

    暖かくなってきたので、保存するときは冷蔵庫で。

    * オレンジピール(シロップ煮)のつくり方

    画像: * オレンジピール(シロップ煮)のつくり方

    材料(つくりやすい分量)

    ● 好みの柑橘類の皮(今回は無農薬みかんと無農薬の伊予柑を使用)2~3個分
    ● グラニュー糖ゆでて、ワタを取り除いた皮の重さの80%の分量(約90g)

    つくり方

     好みの柑橘類の皮を、細長い三角形(一番幅広の部分が1cm強ほど)になるよう、カットする 。

    画像1: つくり方

     を鍋に入れ、皮が浸るくらいの水(分量外)を入れて火にかける。お湯が沸いたら火を止めて、水を入れ替える。これを計3回、繰り返す。

    [はなよりひと言]

    ゆでることで、皮の苦味が取れます。これ以上、ゆでると苦味がなくなってしまうので、3回がちょうど良いです。

     白いワタの部分を取り除く。ワタは少し残しておくほうがおいしく仕上がるので、ゆで終わった状態で、上の余分な部分だけ取り除く。

    [はなよりひと言]

    包丁で幅広の部分からスッとワタを切り落とすと表面がきれいになります。

     この状態で皮の合計の重さを計り、その80%の量のグラニュー糖を用意する。

     皮とグラニュー糖を鍋に入れ、皮がかぶるくらいの水(分量外)を加える。グラニュー糖を溶かしながら、中弱火で水分がなくなるまで煮込む。煮込み終わると、皮がほんのり透明な状態になる。

     網やざるにオーブンシートを敷き、を並べる。陽に当たる場所で乾かす場合は4時間ほど、日陰で乾かす場合は半日ほど乾かす。

    画像2: つくり方

    [はなよりひと言]

    乾かす場所によって時間が変わります。乾かし過ぎるとピールがかたくなってしまうので、表面がまだ湿っている状態で保存します。



    画像3: つくり方

    はな

    モデル・タレント。神奈川県横浜市出身。17才からモデル活動を始める。現在は、ファッション誌で活躍するかたわら、FMヨコハマ「Lovely Day♡~hana金~」のナビゲーターも務めるなど、幅広く活躍している。趣味はお菓子づくりや茶道、仏像鑑賞。著書に『はな、茶の湯に出会う』(淡交社)、『hana’s style book』(宝島社)、『ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう』(幻冬舎)、『おくるおかし』(集英社)など多数。近著は『今日もお稽古日和』(淡交社)。

    インスタグラム:@hanalovestaco

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    天然生活webの連載「はなのお菓子」で人気のレシピを集めて、1冊にまとめました。「いちごショートケーキ」「タルトタタン」「台湾カステラ」「バスクチーズケーキ」など、はなさんが試作を重ねてできた32のレシピ。ぜひお家でつくってみてください。お菓子づくりに目覚めたきっかけなどについてのインタビューも掲載しています。



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