• フードコーディネーターで料理家のこてらみやさんは、ご自宅でレモンを育て始めて15年ほど。ここ数年は実をたくさんつけるようになったそうです。むだなく、おいしく食べられるようにと、保存食や調味料を仕込んでいます。レモンの塩コンフィを使ったレモンミートボールとミニトマトのオーブン焼きのレシピを教えてもらいました。
    (『レモンの料理とお菓子』より)

    レモンミートボールとミニトマトのオーブン焼きのつくり方

    画像: ミニトマトはトマトに比べて味のバラつきが少なく、水っぽさや青臭さがないので加熱料理向き。加熱すると甘みがぐんと増します

    ミニトマトはトマトに比べて味のバラつきが少なく、水っぽさや青臭さがないので加熱料理向き。加熱すると甘みがぐんと増します

    材料(2〜3人分)

    ● ミニトマト16個
    ● レモンの葉(なければローリエやローズマリーで代用)適量
    ● 合いびき肉(よく冷やす)300g
    ● A
    ・ レモンの塩コンフィ(*)(汁けを拭いてみじん切り)大さじ1
    ・ パルミジャーノ・レッジャーノ(粉)大さじ2
    ・ にんにく(みじん切り)1かけ分
    ・ 粗びき黒こしょう少々
    ・ パン粉1/2カップ
    ・ 卵1個
    ・ 牛乳大さじ3
    ・ オリーブオイル適量

    つくり方

     ミニトマトはへたを取る。レモンの葉はきれいに洗って乾かす。

     ボウルにひき肉とAを入れ、粘りが出るまで手で練り混ぜる。10等分に分け、空気を抜きながらボール状に丸める。

    ※ひき肉はよく冷やしておき、冷たいうちに手早く練り上げる。温まると脂が溶けて食感が悪くなる。

    ※ここでオーブンを200°Cに予熱する。

     オーブンに入る大きさの鉄製フライパン、または耐熱容器にオリーブオイルを塗り、を並べ入れる。間にレモンの葉をはさみ、隙間にミニトマトを入れる。

     予熱したオーブンに入れ、15分ほど焼いて中まで火を通す。

    ※焼き上がりの目安は、ミートボールに焼き色がつき、押してみてしっかりと弾力を感じるくらい。

    画像: レモンの葉の香りがかすかにミートボールに移ります。焼けたミニトマトをつぶして、ソースのようにからめながら召し上がれ

    レモンの葉の香りがかすかにミートボールに移ります。焼けたミニトマトをつぶして、ソースのようにからめながら召し上がれ

    *レモンの塩コンフィのつくり方

    画像: *レモンの塩コンフィのつくり方

    薄切りレモンを塩漬けにして、煮ものや蒸しものの具材兼調味料に。

    材料(つくりやすい分量) 

    ● レモン2個
    ● 塩レモンの重量の40%
    ● レモンの搾り汁適量

    つくり方

     レモンは両端を切り落として5mm厚さの輪切りにし、竹串などで種を取る。重さを量り、分量の塩を用意する。

     大きなボウルにと塩を入れ、レモンに塩をまんべんなくまぶす。

    画像: つくり方

     清潔なびんにをぎゅうぎゅうに詰める。ボウルに残った塩や果汁も残さず入れて、上からぎゅっとレモンを押し込んで沈める。

     レモンが果汁に浸からなければ、重量を計量したレモンの搾り汁をかぶるくらいに加え、搾り汁の重量の40%の塩を足す。

     ふたをして日の当たらない涼しい場所に2週間ほどおき、2日に1回びんをふる。

    塩は完全に溶けきらずに底にたまる。

    保存

    画像: 手前がレモンの塩コンフィ

    手前がレモンの塩コンフィ

    冷蔵で保存すると、少しずつ熟成が進んで味がなじんでいく。熟成を止めたいときは冷凍で保存する。冷蔵なら1年ほど、冷凍なら2年以内に使いきる。

    使い方

    煮込み料理や蒸しものなどに具材・調味料として使う。加熱すると皮までやわらかくなり、風味も適度に抜けて食べやすくなる。ハンディブレンダーやフードプロセッサーで撹拌してペースト状にすれば、下味や炒めものなどにさっと使えて便利。

    本記事は『レモンの料理とお菓子』(山と溪谷社)からの抜粋です

    〈料理/こてらみや 撮影/キッチンミノル スタイリング/久保田朋子〉

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    こてらみや

    フードコーディネーター、料理家。京都生まれ。 保存食、スパイスや香味野菜などの香りを生かした料理に定評がある。 レシピ制作からスタイリングまで、 食の総合コーディネーターとして活躍するかたわら、 レモンなどの果実やハーブ、 季節の花々が育つベランダガーデンの手入れにも日々精を出す。 著書に『魔法のびん詰め』(三笠書房)、『まいにち生姜レシピ』(池田書店)、 『料理がたのしくなる料理』(アノニマ・スタジオ)などがある。

    インスタグラム:@osarumonkey

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    『レモンの料理とお菓子』(こてらみや・著/山と渓谷社)

    『レモンの料理とお菓子』(こてらみや・著/山と溪谷社)

    『レモンの料理とお菓子』(こてらみや・著/山と溪谷社)

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