料理家の松田美智子さんに鰆のつけ揚げのつくり方を教えていただきました。衣はさくっと、中はふわっとした食感がおいしい鰆の唐揚げです。
鰆(さわら)のこと
鰆はサバ科の一種で、成長とともに名前が変わる出世魚として知られています。「春を告げる祝い魚」として昔から親しまれてた鰆は、能登半島、相模湾、瀬戸内海産が有名で、3〜5月は瀬戸内海産が旬。関東では冬に出回る「寒鰆(かんざわら)」、関西では春に出回る「春鰆(はるざわら)」が好まれています。
鰆は身がやわらかく、骨も少ないことが特徴で、臭みも少なく食べやすい魚です。くせが少ないので、ソテーや塩焼き、揚げものなど、和洋問わず、さまざまな料理に合います。
鰆のつけ揚げのつくり方
たっぷりの大根おろしをあわせてさっぱりといただきます。好みで一味とうがらしを加えてもおすすめ。
材料(2人分)
● 鰆の切り身 | 2切れ |
● 大根(大根おろし) | 10cm分(1/2カップ) |
● A | |
・酒 | 大さじ2 |
・しょうゆ | 大さじ2 |
・豆板醤 | 小さじ1 |
● 片栗粉 | 適量 |
つくり方
1 鰆は骨がある場合はのぞき、身の方から大きめの一口大に切る。Aに15分ほどつける。
2 1を片栗粉にたっぷりつけ、余分な片栗粉を平ざるで払う。
3 大根は厚めに皮をむき、鬼おろしでおろす。
4 170℃の油で揚げる。こんがり色がついたら取り出す。器に盛り、大根おろしを添える。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
◇ ◇ ◇