もずくのこと
もずくは、古くから親しまれてきた海藻類で、他の海藻にくっついて育つ「藻付く」から由来するといわれています。もずくに含まれているフコイダンという成分は、腸内環境をよくする働きと、コレステロールを減少させる働きがあります。
もずくの種類には、主に沖縄県産の「沖縄もずく」と能登半島産の「絹もずく(糸もずく)」があり、沖縄もずくは黒っぽくつるっとした食感に対し、絹もずくは色味が淡く、とろみがあるのが特徴です。養殖のもずくは通年店頭に並んでいますが、生のもずくは4~6月と旬が短いので、ぜひこの時季に、天然もののおいしさを味わってみてください。
もずく酢のつくり方
もずくのつるんとした食感ときゅうりの歯ごたえを楽しめます。
材料(つくりやすい分量)
● 生もずく(今回は沖縄もずくを使用) | 1カップ |
● 薄口しょうゆ | 大さじ2 |
● みりん | 大さじ1 |
● 米酢 | 大さじ2 |
● 柑橘酢 | 大さじ3 |
● 新しょうが(せん切り) | 大さじ1 |
● きゅうり | 1本 |
● 塩 | 少々 |
つくり方
1 小鍋にしょうゆ、みりん、米酢、しょうがを入れ、中火にかけてひと煮立ちさせる。ふつふつしてきたら、柑橘酢を加えて火を止めて粗熱をとる。
2 きゅうりは両端のへたを落とし、割り箸などで両側からはさみ、1mm幅の切り込みを2/3深さぐらいまで入れる。3cm長さに切りそろえ、切り込みの面と直角に半分に切る。塩をして、水分が出てくるまでおく。
3 もずくは水に浸して軽く洗い、水けをとる。きゅうりはペーパータオルに包んで水けをよく絞る。
4 ボウルにもずくを入れ、1を加えて混ぜ合わせる。器に盛り、きゅうりを添える。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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