(『やさしい!さわやか!新感覚! ハーブカレー』より)
豚ひき肉×ミントのドライカレーのつくり方
ミントは香りが強いから少量だけ……と言わずに、思いっきりたっぷり入れてみると、意外とちょうどいい。
ざく切りにしたハーブを仕上げに混ぜるだけ。辛さより香りが立つ、これがハーブカレーの出発点。
[使ったハーブ]
ミント
ミントはかたい茎の部分を取り除き、葉だけを摘む。
しんなりしているようなら、水につけてシャキッとさせるとよい。お好みのミントでOK。
材料(3~4人分)
● 豚ひき肉(あれば粗びき) | 500g |
● 長ねぎ(厚い小口切り) | 2本 |
● にんにく(すりおろす) | 1片 |
● しょうが(すりおろす) | 2片 |
● パイナップル(さいの目切り) | 100g |
※パイナップルは、なければマーマレードで代用可。あるいは入れなくても。 | |
● ミント | 2パック(24g) |
● 植物油 | 大さじ2 |
● カレー粉 | 大さじ2 |
● 塩こうじ(塩分濃度約10%のもの) | 大さじ3強 |
つくり方
1 鍋に植物油を熱し、長ねぎを入れる。炒めるとくたくたになるので、長ねぎは厚めに切ってよい。長ねぎの表面がほんのり色づくまで炒める。炒めることで甘みが、焼き目をつけることで香ばしさが出る。
2 にんにくとしょうが、100mLほどの水を加える。水を入れることで、にんにくやしょうがの青臭さが汁に溶け込んでなじむ。水分が飛ぶまで炒める。水分を飛ばすとうまみが濃縮される。
3 豚ひき肉を加える。肉は粗びきだとよりおいしい。肉の色が変わるまでしっかり炒める。
4 カレー粉を加える。カレー粉はお好みのものでOK。塩こうじを加える。発酵調味料を加えることで、コクがプラスされる。
5 パイナップルを加える。酸味と甘みの役割があり、ミントともよく合う。なければマーマレードでも、あるいは入れなくても。全体を混ぜ、ふたをして弱火で5分ほど煮る。軽く煮て味を全体になじませる程度でよい。
6 ミントをみじん切りにする。思い切ってたっぷり入れてみよう。ふたを開け、ミントを加えて混ぜ合わせる。加熱すると香りが飛ぶので、さっと混ぜる程度に。
本記事は『やさしい!さわやか!新感覚! ハーブカレー』(家の光協会)からの抜粋です
〈撮影/木村拓(東京料理写真) スタイリング/池水陽子〉
水野仁輔(みずの・じんすけ)
カレー研究家。株式会社エアスパイス代表取締役。「カレーの学校」主宰。1999年に「東京カリ~番長」を立ち上げ、全国各地で1000回を超えるライブクッキングを実施。毎月新しいレシピ付きのスパイスセットが届く「AIR SPICE」では、コンセプト、商品、レシピ開発のすべてを手がける。カレーやスパイスに関する著書は60冊以上、自費出版で100冊以上。書籍制作について語るポッドキャスト「カレーの寺子屋」など活動の幅は広い。『やさしい!さわやか!新感覚! ハーブカレー』(家の光協会)が発売中。
webサイト:http://www.airspice.jp/
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人気のカレー研究家、水野仁輔さんが開発した新メニュー「ハーブカレー」の魅力が詰まった一冊です。バジルやシソ、パセリなど、さまざまなハーブを、「生のまま刻む」「ペースト状にする」「そのまま煮込む」「ドライにする」の4つの手法でカレーにたっぷりと使用。今までにない、フレッシュな香りが広がるさわやかな味に驚くはず。