Q. ワイドパンツを裾上げしたいのですが、正しい丈がわかりません。
とにかくNGなのは短いこと。
着丈が足りず、いわゆる“つんつるてん”感が出てしまうと、どれだけ素敵にコーディネートしていても、それだけで残念なスタイルに。
正面から見て、足の甲の上で軽くワンクッションできるのが理想的です。
では、具体的にどこを目安にすればいいのでしょうか?
A. 靴のソールのラインに合わせましょう。
パンツのシルエットもきれいに出すには、スニーカーやサンダルのソールが見える丈。
ソールと靴本体の切り替えラインに合わせた丈にすると、ほとんどのワイドパンツはバランスよく着こなせます。
スニーカーのソールのラインに合わせました。
足の甲の上でも、ちょうどいいクッションができています。
この丈にしておけば、フラットシューズを履いても引きずることはありません。
バランスよく、いまのシルエットになりました。
Q. 3年前に購入したスカートはまだ着ていて大丈夫ですか?
世の中が、通常モードの動きに戻りつつあり、コーディネートサービスでも、3~4年ぶりにお会いする方が多くいらっしゃいます。
そういう方たちとは、前回お会いした3~4年前に一緒に購入したアイテムを、まだ着ていても大丈夫かどうかという話になるのですが、自分でジャッジするのが難しい、とおっしゃるのが、スカート。
3年前流行っていたのも、いまと同じロング丈。
だから着ていていいの? 大丈夫なの? と思うけれど、何かちょっと違うような……と悩んでしまうようです。
A. 着丈を確認してみましょう。
いまの着こなしをつくれるアイテムかどうかの判断ポイントは、着丈です。
同じロングスカートというくくりではありますが、そのころの主流は、いまより少し短い丈のもの。
大人の女性が、雰囲気のある、おしゃれな夏のスタイルをつくりやすいのは、マキシ丈。
スニーカーや、フラットサンダルで大人のスタイルがつくりやすい、しっかりしっかり着丈のあるスカートです。
ヒールのあるサンダルや、ソックスを合わせを楽しむのであれば、足首が見える丈のスカートもいいですが、フラットなシューズを合わせたいのであれば、しっかり着丈のあるスカートと合わせることが重要。
スカートのシルエットによっても、多少理想的な丈感は変わってきますが、ふんわり広がりのあるスカートの場合、スニーカーを履いたとき、足首が見えてしまう着丈はNGと考えてみてください。
ちなみに、これは夏の話。
ブーツを履く秋冬になってくると違ってきますが、その話はまた改めて。
次回は、「きれい色問題」に答えていきます。
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スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
<スタイリング/植村美智子 撮影/林 紘輝>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
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