• 今月は、おしゃれを楽しむためのQ&Aです。お客さまからいただくことの多い質問、相談内容をピックアップ。気になっているけど、なんとなくそのままになっていたような疑問、お悩みにお答えしていきます。今回は、ボトムスの丈問題です。

    Q. ワイドパンツを裾上げしたいのですが、正しい丈がわかりません。

    とにかくNGなのは短いこと。

    着丈が足りず、いわゆる“つんつるてん”感が出てしまうと、どれだけ素敵にコーディネートしていても、それだけで残念なスタイルに。

    正面から見て、足の甲の上で軽くワンクッションできるのが理想的です。

    では、具体的にどこを目安にすればいいのでしょうか?

    A. 靴のソールのラインに合わせましょう。

    パンツのシルエットもきれいに出すには、スニーカーやサンダルのソールが見える丈。

    ソールと靴本体の切り替えラインに合わせた丈にすると、ほとんどのワイドパンツはバランスよく着こなせます。

    画像1: A. 靴のソールのラインに合わせましょう。

    スニーカーのソールのラインに合わせました。

    足の甲の上でも、ちょうどいいクッションができています。

    画像2: A. 靴のソールのラインに合わせましょう。

    この丈にしておけば、フラットシューズを履いても引きずることはありません。

    画像: ブラウス 18,700円/ロワズィール そのほか、スタイリスト私物

    ブラウス 18,700円/ロワズィール
    そのほか、スタイリスト私物

    バランスよく、いまのシルエットになりました。

    Q. 3年前に購入したスカートはまだ着ていて大丈夫ですか?

    世の中が、通常モードの動きに戻りつつあり、コーディネートサービスでも、3~4年ぶりにお会いする方が多くいらっしゃいます。

    そういう方たちとは、前回お会いした3~4年前に一緒に購入したアイテムを、まだ着ていても大丈夫かどうかという話になるのですが、自分でジャッジするのが難しい、とおっしゃるのが、スカート。

    3年前流行っていたのも、いまと同じロング丈。

    だから着ていていいの? 大丈夫なの? と思うけれど、何かちょっと違うような……と悩んでしまうようです。

    A. 着丈を確認してみましょう。

    いまの着こなしをつくれるアイテムかどうかの判断ポイントは、着丈です。

    同じロングスカートというくくりではありますが、そのころの主流は、いまより少し短い丈のもの。

    大人の女性が、雰囲気のある、おしゃれな夏のスタイルをつくりやすいのは、マキシ丈。

    スニーカーや、フラットサンダルで大人のスタイルがつくりやすい、しっかりしっかり着丈のあるスカートです。

    画像: トップス 13,200円/コンジェ ペイエ アデュー トリステス スカート 31,900円/プレインピープル(プレインピープル青山)

    トップス 13,200円/コンジェ ペイエ アデュー トリステス
    スカート 31,900円/プレインピープル(プレインピープル青山)

    ヒールのあるサンダルや、ソックスを合わせを楽しむのであれば、足首が見える丈のスカートもいいですが、フラットなシューズを合わせたいのであれば、しっかり着丈のあるスカートと合わせることが重要。

    スカートのシルエットによっても、多少理想的な丈感は変わってきますが、ふんわり広がりのあるスカートの場合、スニーカーを履いたとき、足首が見えてしまう着丈はNGと考えてみてください。

    ちなみに、これは夏の話。

    ブーツを履く秋冬になってくると違ってきますが、その話はまた改めて。

     

    次回は、「きれい色問題」に答えていきます。

    【問い合わせ先】

    ◆コンジェ ペイエ アデュー トリステス|03-6861-7658
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    「おしゃれのABC」とは……

    ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。

    スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。



    <スタイリング/植村美智子 撮影/林 紘輝>

    画像: 【問い合わせ先】

    植村 美智子(うえむら・みちこ)
    大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。

    https://uemuramichiko.com/

    Liltin' ファッションコーディネートサービス
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