料理研究家の松田美智子さんに高野豆腐の衣のあじフライのつくり方を教えていただきました。衣のカリッと、あじはふわっと。それぞれの食感を味わうために、揚げすぎないようにしましょう。
高野豆腐のこと
豆腐を凍らせ、乾燥させたもので「凍り豆腐」や「しみ豆腐」とも呼ばれています。高野山で製法が確立し、高野山の精進料理でよく使われていたことから高野豆腐と広くいわれるようになりました。
汁をたっぷり染み込ませた煮ものが代表的な調理法ですが、実はさまざまな使い方ができるのも高野豆腐の魅力。カルシウムや鉄分が多く含まれるなど栄養価も非常に高いので、いろいろな料理を知り、おいしくいただきましょう。
高野豆腐の衣のあじフライのつくり方
高野豆腐を粉々にして、衣にするという高野豆腐の意外な使い方。パン粉とは違う食感を楽しめます。
材料(つくりやすい分量)
● 高野豆腐(おろし金で粉状におろす) | 1/2カップ |
● 卵 | 1個 |
● あじ(3枚におろし、皮をそいだもの) | 3尾分 |
● 塩、こしょう | 少々 |
● 米油 | 適量 |
● レモン | 適宜 |
● A | |
・にんにく(すりおろし) | 小さじ1/2 |
・しょうゆ | 大さじ2 |
・酒 | 大さじ2 |
つくり方
1 Aを合わせ、バッドに並べたあじに回しかけ、15分ほどつけて下味をつける。
2 ペーパータオルで1の水分をとり、溶き卵にくぐらせ、高野豆腐の衣をつけて、160℃に熱した米油で揚げる。
3 皿に盛り、くし切りにしたレモンを添える。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/村上有希〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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