(『天然生活』2021年10月号掲載)
素材選びと少しの工夫で、喫茶店の味に
自宅で喫茶店気分を味わえたなら……。喫茶店を愛する髙山かづえさんに、全国の喫茶店で覚えた定番の味を教えていただきました。素材選びや少しの工夫で、ぐんとお店の味に近づきます。
「でも、私がもし喫茶店を開いたら、きっと赤字ですね」と笑います。
イタリアンのつくり方
関西のナポリタンは、トマトソースをからめた「イタリアン」と呼ばれるもの。スパゲティは、やわらかくゆで水で締めると、もっちり食感の喫茶店の味に。
材料(2人分)
● スパゲティ(1.9mm) | 160g |
● ハム | 4枚 |
● 玉ねぎ | 1/2個 |
● マッシュルーム(水煮) | 1缶(45g) |
● ピーマン | 1個 |
● にんにく | 1片 |
● オリーブオイル | 大さじ1 |
● バター | 20g |
● トマトピュレ(粗ごし) | 200g |
● 白ワイン | 大さじ2 |
● ケチャップ | 大さじ1 |
● サラダ油 | 小さじ2 |
● 塩、こしょう | 各適量 |
● 粉チーズ、タバスコ | 各適宜 |
つくり方
1 スパゲティは2Lの湯(分量外)に塩小さじ4を加え、袋の表示より1分長めにゆでる。ざるにあげて、水で締め、サラダ油をからめる(前日仕込んで冷蔵庫でねかせるとよりもっちりと仕上がる)。
2 玉ねぎは繊維に沿って薄切りに、ピーマンは種とわたを取り、横に細切りにする。ハムは、縦半分に切って1cm幅に切る。にんにくはみじん切りにする。
3 フライパンにオリーブオイル、にんにくを加えて中火で熱する。にんにくの香りがたったら、玉ねぎを加えてしんなりするまで3分ほど炒める。バター、マッシュルーム、ハムを加えて塩、こしょう各少々をふり、さっと炒めてケチャップと1のスパゲティをほぐして加える。強火にして焼き付けるように1分ほど炒め、白ワインをふり入れ、ピーマン、トマトピュレ、水1/4カップ(分量外)、塩小さじ1/3、こしょう少々を加えて全体にとろりとからむまで混ぜながら2分ほど煮詰める。
4 器に盛り、好みで粉チーズとタバスコをふっていただく。
〈料理/髙山かづえ 撮影/大沼ショージ スタイリング/荻野玲子〉
髙山かづえ(たかやま・かづえ)
大分県出身。料理研究家、ワインソムリエ。雑誌や書籍、広告などを中心に活躍中。おいしく簡単につくれるレシピが人気。著書に『純喫茶レシピ』(誠文堂新光社)など多数。最新著書『レンジでかんたん、体ととのう スープの冷凍ストック&アレンジ』(マイナビ出版)が2023年9月に発売。
インスタグラム:@kazuetakayama
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです