• 50代からファッションブログを始め、現在はインスタグラムやさまざまなメディアで等身大のおしゃれを発信する金子敦子さん。昨年、60歳を迎えた金子さんが新たに始めたことが「ごみ拾い」。ごみ拾いを始めたきっかけや、一歩踏み出した後の心の変化を教えていただきました。
    (『ヤッホー! 60歳』より)

    新たに見つけた小さな楽しみ

    画像: 新たに見つけた小さな楽しみ

    60歳になって新しいことに挑戦し、年を重ねるごとに世界が広がって、どんどん人生が楽しくなっています。

    最近は一年に数回、ドーン! と華やかなできごとがあるより、小さくていいから、毎日、楽しいことがあるほうがいいなと思うようになりました。

    70代は、今とは気力も体力も変わるはずだから、この10年は、これまで以上に大事に過ごしたい。後悔のないように、動けるうちにどんどん動きたい。

    いつでも前を向いて、日常の小さな幸せを見つけながらワクワクして過ごしたいです。

    ごみ拾いを始めたら世界が広がった

    画像: ごみ拾いを始めたら世界が広がった

    今年の2月から始めたごみ拾い。自分が住む街に落ちているごみがずっと気になっていて、見るたびにイライラ。見て見ぬふりをしていたけれど、ある日、「私が拾えばいいんだ!」と気づいて、思いきってやってみました。

    初日はマンションのごみ置場に置いてあるトングをお借りして、いざ出陣! レシートやたばこの吸い殻がたくさん落ちていて、初めはげんなりしたけれど、5分経つと気分が乗ってきて、ごみ袋がパンパンになったら心も満たされてニンマリ。きれいになったら「もうないの?」と思ったほどです。

    まわりの道がきれいになったら、晴れ晴れして。考え方次第で、ごみでさえも心を晴らしてくれるものになるんだと思いました。始めて半年、ごみ拾いに幸せを感じることができるようになった自分の変化に感動しています。

    拾っていると、街の人たちが「いつもありがとう」と声をかけてくれます。小学生の女の子が近づいてきて、ペコッと頭を下げてくれたのにはジーンとしました。

    この街に住んで20年近く、ずっと「都会は冷たいな」と思っていました。でも近所に知り合いが増えて、町内会の活動にも参加するようになって、印象がガラリと変わりました。

    地域のために活動する方々を知って、今まで自分のためだけに生きてきたことを反省。そして、自分から出ていけばいくらでもつながっていけるんだということも身にしみて思いました。気になったら小さくても一歩踏み出して、もっといろんな世界を見たいです。


    ※ 本記事は『今日より明日がもっと楽しい ヤッホー! 60歳』(扶桑社)からの抜粋です

    〈撮影/砂原 文、山田耕司 構成・文/増田綾子〉


    金子敦子(かねこ・あつこ)

    1962年、北海道生まれ。夫と娘の3人暮らし。司会業などさまざまな仕事を経て、38歳で看護師を目指して看護学校へ入学し資格取得。50歳を過ぎてから日々の着こなしを紹介するブログ『命短し恋せよ乙女★ 50代の毎日コーデ』を始め、あっこたんの愛称で親しまれる人気ブロガーに。

    現在はInstagramで暮らしやファッションについて発信する。著書に『新大人の普段着』シリーズ(主婦と生活社刊)、『あっこたんの毎日が楽しくなる50~60代の手作り服』(ブティック社刊)など。

    Instagram:@55akotan

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    『今日より明日がもっと楽しい ヤッホー! 60歳』

    『今日より明日がもっと楽しい ヤッホー! 60歳』(扶桑社・刊)

    画像: 60歳から始めたごみ拾いで世界が広がったお話|ヤッホー! 60歳/金子敦子さん

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    50代から始めたファッションブログを始め、現在はインスタグラム(@55akotan)や雑誌、著書で等身大のコーディネートを発信する金子敦子さん。60歳を迎え、「今が一番楽しい!」と語る金子さんに、暮らしや食、健康、前向きに過ごすために心がけている習慣を教わりました。

    60歳になったら、やりたいことは「いつかやろう」ではなく「今やる」! 新しく始めた自転車で、身軽な暮らしはますます加速中。52㎡のコンパクトなマンションで、夫、20代の娘と3人で暮らすなかで鍛えられた持ち物のミニマム化の工夫には、これからの暮らしに役立つヒントがたくさん。

    今日より明日がもっと楽しい! そんな軽やかな気持ちで人生のセカンドステージを“あっこたん”と冒険しましょう。



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