「二十四節気」は太陽の運行をもとに一年を24等分したもので、それぞれの長さは約15日間です。意識することで、移りゆく季節をより感じられるようになります。今回は「寒露」のご紹介です。
(『天然生活手帖2023』より)
(『天然生活手帖2023』より)
寒露(かんろ) 10月8日〜10月23日
※ 日付は2023年のもので、その年によって多少前後する場合があります。
「露結んで霜とならんとする」寒露。
秋も本格的になって、心地よい秋晴れの日が続きます。
袷の着物の重さも、うれしく感じられる秋。
月遅れの重陽の節句に合わせたように、菊の花も咲きはじめていました。
気づけば空が高くなっていて、日によっては朝晩冷えることもあります。
夜具も暖かいものをもう一枚。
季節の花 ヨメナ
キク科の多年草。薄紫色の花が印象的です。
野菊の代表的存在で、田の畔や土手に生え、親しまれています。
春は若葉を食用にも。
季節の野菜 大根
秋まきの大根が、そろそろ収穫できるころです。
抜いたばかりのみずみずしい大根一本。
この初物を、さあ、どうやって料理しましょう。
文・絵/平野恵理子
本記事は『天然生活手帖2023』(扶桑社)からの抜粋です
平野恵理子(ひらの・えりこ)
イラストレーター、エッセイスト。1961年、静岡県生まれ、神奈川・横浜育ち。山歩きや旅、暮らしについてのイラストとエッセイの作品、また暦に関する著作も多い。著書に『六十一歳、免許をとって山暮らし』『五十八歳、山の家で猫と暮らす』(ともに亜紀書房)、『草木愛しや 花の折々』(三月書房)、『にっぽんの歳時記ずかん』(幻冬舎)など。山梨・八ヶ岳南麓在住。
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