菊花のこと
奈良時代に中国から伝わった菊。観賞用の菊を、苦味を抑えて花びらを大きく改良したのが食用の菊花です。菊花はビタミンB1が豊富に含まれており、疲れ目に効くといわれています。
また、ビタミンEも多く含まれているので、老化や免疫力低下の原因となる活性酸素のはたらきを抑える効果も。夏の疲れが出るこの季節にぜひ取り入れたい食材です。
菊の花びらの摘みとり方
片手で花全体を丸めこみ、もう片方の手ででがくをひねると簡単に花びらを摘み取ることができる。がくは苦味が強いので取り除く。
菊花と春菊のサラダ 熱々ドレッシングかけのつくり方
熱々のドレッシングをかけると、かさが減り、生の野菜をたくさんいただけるのもうれしい。
材料(つくりやすい分量)
● 菊花 | 5輪 |
● 春菊 | 半束 |
● 長ねぎ | 1/2本 |
● きゅうり | 1本 |
● A | |
・ ごま油 | 大さじ3 |
・ にんにく(すりおろし) | 小さじ1/2 |
・ 豆板醤 | 小さじ1 |
・ 米酢 | 大さじ1と1/2 |
・ しょうゆ | 大さじ1 |
● 塩、こしょう | 少々 |
つくり方
1 春菊は1本ずつ、葉を下にして持ち、ちぎるように茎から取る。長い葉は半分にする。茎は斜めに薄切りにする。
2 きゅうりは縦半分に切り、水っぽさと青臭さを取り除くために、スプーンで種を取る。お尻の方から5、6cmの長さに切り揃え、薄切りにする。春菊ときゅうりはキッチンペーパーで包み、冷蔵庫に入れてパリッとさせる。
3 長ねぎは縦半分に切り、芯の部分と薄皮を取り、重ね直して斜めの薄切りにし、水にさらす。
4 小鍋にAを入れて味をみて、塩、こしょうをふり、ふつふつとするまで火にかける。
5 春菊ときゅうりは大きな器に入れ、空気を含ませるように合わせる。水気を切った3と、がくから外した菊花をたっぷりのせる。
6 4の熱々のドレッシングをかけてあえる。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/村上有希〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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