• フラワースタイリスト・平井かずみさんの新居を、数年ぶりの再会を心待ちにしていた雅姫さんが訪ねます。生活の流れに沿って配した棚に、使うことを前提にしながら、彩りを見立てて並べられた器や雑貨。ものへの愛おしさが波及した空間は、平井さんの花あしらいや人柄と重なる朗らかな空気に満ちていました。
    (『MASAKI』vol.3掲載)

    日常こそ使い勝手も眺めも心地よく

    「いらっしゃ~い」と、声を弾ませて出迎えてくれた平井さん。数年ぶりの再会を心待ちにしていたこの日。「素敵」と小耳にはさんでいた新居を訪問しました。

    玄関からすぐの空間は天井が高く、しっかりとした柱や梁、ニュアンスある白壁に囲まれたダイニング。続くキッチンのノスタルジックなタイル壁やドア窓も目に映るこの場所の居心地のよさに一役買っているのが、落ち着いた佇まいの棚でした。

    「どれもアンティークで、私も長年使い続けてきたもの。大家さんが設置した棚もありつつ、味わいのある内装のおかげで違和感なく溶け込んでくれました」

    画像1: 日常こそ使い勝手も眺めも心地よく

    棚のタイプは横長や縦長、ガラス戸つきにオープン型とさまざま。そこに並べ、飾られた器や雑貨も素材、デザイン、制作年代は多彩。そんなミックススタイルが好きな雅姫さんにとって、がぜん惹かれる平井さんの棚使い。

    雑多な印象を残さず、和やかな雰囲気を生む秘訣を尋ねると、「大切にしているのはメリハリを出すこと。使いやすく整えながら、余白をつくること。形や風合いのコントラストでできる“抜け”も、心地よさにつながっているのだと思います」

    約1年前から中国茶を学んでいる平井さんが、白茶をふるまってくれたダイニング。キッチンとの行き来を考えて設置した食器棚に、今回選んだ茶器やグラスなどをしまっています。

    画像2: 日常こそ使い勝手も眺めも心地よく

    ガラス越しに見える器も、棚上のディスプレイも景色の一部に。上はプレートに天然石やミニグラスを配し、帰宅後に外したアクセサリーの一時置き場にしているそう。

    その周りには花木や思い出の品、キャンドルを、壁には版画を飾って。実用性を備えながら、目にも楽しいコーナーにしています。

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    『MASAKI』vol.3(雅姫・著/扶桑社)

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    <写真/Aya Sunahara 文/Noriko Takai>

    平井 かずみ(ひらい・かずみ)

    フラワースタイリスト。季節の移ろいを身近に感じる「日常花」を提案。東京・恵比寿のアトリエ「皓 shiroi」では花教室のほか、多彩な分野のイベントも開催。著書多数。インスタグラム@hiraikazumi

    雅姫(まさき)

    東京・自由が丘にあるレディースブランド「ハグ オー ワー」、暮らしを提案する「クロス&クロス」をプロデュース。自らデザイナーも務める。暮らしを綴るインスタグラムも人気。パーソナルマガジン公式インスタグラム @masaki__personal_magazine_@mogurapicassowols @hugowar_vintagechic

    ※記事中の情報は『MASAKI』vol.3本誌掲載時のものです



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