• 大好きな「アスティエ・ド・ヴィラット」の気に入ったモチーフに出合うたびに、少しずつ買い集め、欠けたら金継ぎしながら大切に使っているという雅姫さん。今回は、そんなブランドの創設者ふたりの、センスあふれるパリのお宅を訪ねました。今回は、イヴァン・ペリコリさんの棚を拝見します。
    (『MASAKI』vol.3掲載)

    「時」が宿るものと同居するイヴァン・ペリコリさんのマルシェ棚

    イヴァンさんの住まいはカルティエラタン。1620年の建築という、古都パリでもとりわけ歴史ある建物に暮らしています。いかにも由緒ありげな木の踏み板の螺旋階段をあがり玄関の扉を開くと、大きなリビングダイニングキッチンが広がっています。

    画像: 「時」が宿るものと同居するイヴァン・ペリコリさんのマルシェ棚

    玄関を入るとすぐに広がるリビングダイニング。キッチンコーナーは家具を最小限にして床面積を確保。その分、収納にはアンティークの棚に手を加えて据えたり、板の棚を自作したりして、壁面を最大限に活用しています。

    生きてきたストーリーが感じられるものが好き

    このアパルトマンのイヴァンさんの前の住人は抽象画家。その時代のもので唯一残しているのは、窓際の天井まで届く棚です。

    イヴァンさんはここを、パリはもちろん、旅先でも足を運ぶアンティークマーケットで見つけたものを飾るスペースとして使っています。

    画像: 生きてきたストーリーが感じられるものが好き

    「少し壊れていたり傷んでいたりしてもいい。過去を生きてすでにヒストリーがあるものが好きです。そしてこの家に来て、新しいストーリーが始まる。いまはリサイクルがとても大事な時代ですが、古いものを生き続けさせることこそがリサイクルだと思います」

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    『MASAKI』vol.3(雅姫・著/扶桑社)

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    <写真/Ayumi Shino 文/Harue Suzuki コーディネーター/Noriko Ishizaka>

    イヴァン・ペリコリ

    フランス国立東洋言語文化学院でチベット語を学んだ後、パリ国立美術学校で絵画を学ぶ。同窓のブノワ・アスティエ・ド・ヴィラットらとともに「アスティエ・ド・ヴィラット」を創設。
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    雅姫(まさき)

    東京・自由が丘にあるレディースブランド「ハグ オー ワー」、暮らしを提案する「クロス&クロス」をプロデュース。自らデザイナーも務める。暮らしを綴るインスタグラムも人気。パーソナルマガジン公式インスタグラム @masaki__personal_magazine_@mogurapicassowols @hugowar_vintagechic

    ※記事中の情報は『MASAKI』vol.3本誌掲載時のものです



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