クローゼットの中に“色物”が増えてきた
あれれー?
『これ着てみたいな』と手に取る洋服の色が変わってきたぞ。の話。
好きな洋服の色は? と聞かれたら迷わず「1番は黒! 2番はグレー」と答えていました。
クローゼットの中も黒、黒、黒、グレーがきっちりと並んで。
それがいつからでしょう、きっかけは何だったのかしら? う〜ん。
きっかけは…そうだ! どピンクのトップスだったかも。
トークイベント用に見栄えがするように選んだ1着だったのですが、購入した日に息子に「派手かな?」って見せたら「いいじゃん」ってほめられて、トークイベントでもほめられていい気分になりました。
いま書きながら思ったのですが、今まで『ピンクはかわいすぎる。若者が似合う色』と思い込んで避けていたけれど、違いますね。
桜色のような淡いピンクはピチピチ若い女性の方が似合うと思うけど、 どピンク(フューシャピンク)のようなビタミンカラーは、シルバーヘアー混じりの我らマダムの方が品良く着こなせるのかもしれません。
ブラックは着ていると服のデザインをほめられる。
それに対し色物は「かおりさんその色きれい! 似合う」とほめられます。
色黒だからと避けていた赤い服や、絶対似合わないと決めつけて着たこともなかった青い服や黄色にもわたしの挑戦はズンズンと広がり(笑)、徐々に小物まで。
わたしのルールは、色物を着た時は靴は『ブラック』を選ぶ。アクセサリーはシンプルで小さいものを合わせるようにしています。
色物を纏うときは品を大切に。
似合わないと思っていた色こそチャレンジを
自分が似合う色、似合わない色は自分が一番知っている(と思っていた)。
だから黒なら間違いないとブラックばかり選んでいました。
その先入観からちょっと抜け出してトライしてみない?
わたしみたいに新しい発見があると思うの。
あとは、試着した時に気分がパーっと上がる服を選びましょう。
わたしの服選びはそれを大切にしています。気分が上がる服♡
でも着ていく場所がないし……ではなく、着ていく場所、時間をぜひ作りましょ!
わたしのチャレンジはまだ始まったばかり。行き着くところは……?
読んでくださってありがとう!
桜井かおり(さくらい・かおり)
文筆家。大手損害保険会社のOLを経て、東京・代官山「クリスマスカンパニー」にアルバイトとして勤務。その後、系列店のテディベア専門店「CUDDLYBROWN」で店長を務める。2001年3月、東京・松陰神社前で「カフェロッタ」をオープン。心のこもった接客に、全国からお客様が足を運び、お客様から相談やお手紙をもらうことも多かったそう。「カフェロッタ」は2021年9月末に建物老朽化のため、惜しまれつつ閉店。現在は、文筆業や、買い付けなどを行う。『カフェロッタのことと、わたしのこと』『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(ともに旭屋出版)に続く3冊目の著書『マダム・ロッタとパリ行かない?』(旭屋出版)が好評発売中。
インスタグラム:@kaorilotta
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