• 料理応援家の本多理恵子さんは50代。子どもも大きくなり、ひとりの時間も増えたといいます。ひとり時間は自分だけの時間。自分を甘やかしながら、うまく手を抜き、息を抜き、無理なく、ちょうどよくでいきましょう。心と体が元気でいるための、食や暮らしにまつわるエッセイ。今回は、“具が1種だけ”の簡単パスタのお話。

    食材ひとつのパスタは、簡単、かつ潔いおいしさ

    ひとりごはんや家族の昼ご飯など、パスタを作る機会が多い毎日を過ごしています。

    そんなとき、ついつい余っているものを使いきってしまいたい思いから、色んな食材を追加してしまうことはありませんか?

    食材を無駄にしないという点では素晴らしいことですが、出来上がったパスタを見て「何か違う」と思うこともあります。

    最初にイメージしていたものとはちょっと異なり、食材がケンカして味がぼやけてしまうことがあります。

    そこで最近はあえて食材を1つだけで作る「1アイテムパスタ」にはまっています。

    画像: 食材ひとつのパスタは、簡単、かつ潔いおいしさ

    味付けもシンプルにすることで、食材の味や旨味をダイレクトに感じられます。

    たとえば、ピーマンだけやきのこだけなど、それまで気付かなかった滋味深さを味わえます。

    他には、玉ネギ、長ネギ、ツナ、ベーコン、湿気ってしまった海苔もおすすめ。

    パスタは鍋を使わずレンジで

    しかもパスタをゆでるのはレンジにお任せし、鍋を用意して湯を沸かす手間をカット。

    スタートボタンを押せば加熱完了の時間がわかるので、その間に焦ることなく具材を調理します。(最後に「レンジでパスタを加熱するポイント」を記載しておきます)

    パスタそのものにも軽くコンソメとバターで軽く下味をつけます。

    具材はオリーブオイルとにんにくと一緒に炒め、最後の味付けは基本塩だけ。

    足りなかったらお醤油や胡椒を少量足す程度です。

    食べ進めるうちにタバスコや粉チーズなどを追加して味変もよし!

    「1アイテムパスタ」は素材そのものの美味しさを発見できる「原点パスタ」です。

    「ピーマンだけパスタ」のつくり方

    画像: 「ピーマンだけパスタ」のつくり方

    材料<2人分>

    ● パスタ(ゆで時間7分のもの)160g
    ● 水480mL
    ● コンソメ(固形)1個
    ● バター大さじ1
    ● にんにく(みじん切り)1片
    ● ピーマン(細切り)2個分
    ● オリーブオイル大さじ1
    ● 塩小さじ1/2
    ● ブラックペッパー適宜

    つくり方

     耐熱容器にパスタ、水、コンソメ(固形)、バターを入れて軽くラップをして600wのレンジで10分加熱する。

     フライパンを中火にかけ、オリーブオイルとニンニクを熱し、香りがたったらピーマンを加えて食感を残す程度に炒める。

     のパスタを汁ごと加え、最後に塩で味をととのえて、お好みでブラックペッパーを振りかける。

    [レンジでパスタを加熱するポイント]

    ・パスタはゆで時間7分以上のものを選ぶ(それよりゆで時間が短いものはのびやすい)。
    ・パスタに記載されている茹で時間+3分加熱する。
    ・水加減はパスタの重さの3倍が目安。



    本多理恵子(ほんだ・りえこ)

    料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)がある。 11月に7冊目の著書『50歳からのひとりごはん』(集英社)が発売になったばかり。

    インスタグラム:@cafe.rietta

    CafeRietta(料理教室)
    https://rietta.me/

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