• 料理応援家の本多理恵子さんは50代。子どもも大きくなり、ひとりの時間も増えたといいます。ひとり時間は自分だけの時間。自分を甘やかしながら、うまく手を抜き、息を抜き、無理なく、ちょうどよくでいきましょう。心と体が元気でいるための、食や暮らしにまつわるエッセイ。今回は、カレーかミートソースか、調理途中の気分で決めるレシピのお話。

    カレー、ミートソース、どっち?

    料理をつくっている途中で、「やっぱり気が変わった」ということがありませんか?

    そんな急な心変わりにも対応できるのがカレーとミートソースです。

    ご家庭でも人気のこの2品は、実は調理工程が途中まで同じなのです。

    野菜を細かく切るのが唯一の面倒くさいポイントですが、それさえ乗り切れば後は簡単。

    それぞれの調味料を重ねてセットしたら「後は蓋をして蒸すだけ」で完成です。

    画像: カレー、ミートソース、どっち?

    炒めたり、煮込んだり、ルーを溶かしたり……という手間がかからないばかりか、水や油を使わないので野菜や肉から出る旨味を存分に味わえて栄養バランスも満点

    また、両方とも冷凍できるのも地味に助かります。

    余ったら後日のおかずや、お弁当にも使ってください。

    ちなみにパンとの相性も良いです。

    カレーまたはミートソースのつくり方

    画像: カレーまたはミートソースのつくり方

    材料(2人前)

    画像: 材料(2人前)
    ● 豚ひき肉200g
    ● 玉ねぎ(みじん切り)1/2個分
    ● にんじん(みじん切り)1/2本分
    ● 生しいたけ(みじん切り)3枚分
    ● 塩、こしょう各適量
    <カレーの調味料>
    ● カレールウ2片
    ● カレー粉小さじ1
    ● ケチャップ大さじ2
    ● オイスターソース(中濃、とんかつソースでも代用可)大さじ1
    <ミートソースの調味料>
    ● トマト缶(カットでもホールでも)1缶
    ● ケチャップ大さじ2
    ● コンソメ(固形)1個(顆粒の場合は小さじ2)
    ● しょうゆ大さじ1
    ● はちみつ(お好みで)小さじ2

    つくり方

     フライパンにひき肉を敷き詰め、その上にみじん切りにした野菜をのせていく。

     一番上に調味料(カレーの場合はカレーの調味料、ミートソースの場合はミートソースの調味料)をのせて、ふたをして中火で加熱する。

    画像: つくり方

     蒸気が出たら弱火にして10分煮る。ふたを開けてひき肉を砕きながら全体を混ぜ、必要なら中火で水けを飛ばす。

    画像: カレーの場合

    カレーの場合

    画像: ミートソースの場合

    ミートソースの場合

    画像: カレーはごはんにかけて、ミートソースはパスタにかけてどうぞ

    カレーはごはんにかけて、ミートソースはパスタにかけてどうぞ



    本多理恵子(ほんだ・りえこ)

    料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)がある。 11月に7冊目の著書『50歳からのひとりごはん』(集英社)が発売になったばかり。

    インスタグラム:@cafe.rietta

    CafeRietta(料理教室)
    https://rietta.me/

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