食材ひとつのパスタは、簡単、かつ潔いおいしさ
ひとりごはんや家族の昼ご飯など、パスタを作る機会が多い毎日を過ごしています。
そんなとき、ついつい余っているものを使いきってしまいたい思いから、色んな食材を追加してしまうことはありませんか?
食材を無駄にしないという点では素晴らしいことですが、出来上がったパスタを見て「何か違う」と思うこともあります。
最初にイメージしていたものとはちょっと異なり、食材がケンカして味がぼやけてしまうことがあります。
そこで最近はあえて食材を1つだけで作る「1アイテムパスタ」にはまっています。
味付けもシンプルにすることで、食材の味や旨味をダイレクトに感じられます。
たとえば、ピーマンだけやきのこだけなど、それまで気付かなかった滋味深さを味わえます。
他には、玉ネギ、長ネギ、ツナ、ベーコン、湿気ってしまった海苔もおすすめ。
パスタは鍋を使わずレンジで
しかもパスタをゆでるのはレンジにお任せし、鍋を用意して湯を沸かす手間をカット。
スタートボタンを押せば加熱完了の時間がわかるので、その間に焦ることなく具材を調理します。(最後に「レンジでパスタを加熱するポイント」を記載しておきます)
パスタそのものにも軽くコンソメとバターで軽く下味をつけます。
具材はオリーブオイルとにんにくと一緒に炒め、最後の味付けは基本塩だけ。
足りなかったらお醤油や胡椒を少量足す程度です。
食べ進めるうちにタバスコや粉チーズなどを追加して味変もよし!
「1アイテムパスタ」は素材そのものの美味しさを発見できる「原点パスタ」です。
「ピーマンだけパスタ」のつくり方
材料<2人分>
● パスタ(ゆで時間7分のもの) | 160g |
● 水 | 480mL |
● コンソメ(固形) | 1個 |
● バター | 大さじ1 |
● にんにく(みじん切り) | 1片 |
● ピーマン(細切り) | 2個分 |
● オリーブオイル | 大さじ1 |
● 塩 | 小さじ1/2 |
● ブラックペッパー | 適宜 |
つくり方
1 耐熱容器にパスタ、水、コンソメ(固形)、バターを入れて軽くラップをして600wのレンジで10分加熱する。
2 フライパンを中火にかけ、オリーブオイルとニンニクを熱し、香りがたったらピーマンを加えて食感を残す程度に炒める。
3 1のパスタを汁ごと加え、最後に塩で味をととのえて、お好みでブラックペッパーを振りかける。
[レンジでパスタを加熱するポイント]
・パスタはゆで時間7分以上のものを選ぶ(それよりゆで時間が短いものはのびやすい)。
・パスタに記載されている茹で時間+3分加熱する。
・水加減はパスタの重さの3倍が目安。
本多理恵子(ほんだ・りえこ)
料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)がある。 11月に7冊目の著書『50歳からのひとりごはん』(集英社)が発売になったばかり。
インスタグラム:@cafe.rietta
CafeRietta(料理教室)
https://rietta.me/
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