• 料理家の荒木典子さんは、お雑煮好き。毎月「お雑煮の会」なるものを開き、地域のお雑煮を再現して試食しているそうです。千葉の「はば雑煮」が生まれた背景とレシピについて教えていただきました。

    丸餅と角餅は地域で違う

    丸餅と角餅。おうちのお雑煮に入ってるお餅はどちらですか?

    大まかには西日本が丸餅、東日本が角餅で、境界線は岐阜のあたりだと思われます。

    餅の起源は縄文後期。その頃もち米が伝わり、平安時代にはすでに神様にお供えする鏡餅が存在しました。

    餅には霊力があると信じられてお祝いの席で食べられるようになり、時を経て私たちがお正月にいただくようになりました。

    もともとは鏡餅の分身ということで西から丸餅から発生し、江戸時代に江戸で効率のいいのし餅をカットした角餅ができたと言われています。

    東でも京都からの文化が伝わっている地域には丸餅が見られ、西でも藩主が江戸に長く住んでいた地域では角餅が見られたりということもあります。

    千葉のはば雑煮

    千葉の雑煮は角餅と、千葉でとれる海藻”はばのり”が入っています。

    画像: はばのり

    はばのり

    年々収穫量が減っているため今では手に入りにくい海苔となりました。

    あぶったはばのり、青のり、かつお節をまぜたものをたっぷりとかけた香りのいいお雑煮です。

    海苔のおいしさとだしの香りを楽しむこのお雑煮は、真似してみたいお雑煮のひとつです。

    海苔を使ったお雑煮は他の地域でもみられます。

    出雲や京都の海沿いの地域などではその地元で採れた海苔を加えるお雑煮があります。

    千葉のはば雑煮のつくり方

    画像: 千葉のはば雑煮のつくり方

    材料(2人分)

    ● 角餅2個
    ● かつおだし400mL
    ● はばのり適量
    ● 青のり適量
    ● かつおの削り節適量
    ● しょうゆ適量

    つくり方

     はばのりはフライパンで炒り(塊の青のりの場合は炒る)、もみほぐして青のり、かつおの削り節と混ぜ合わせる。

     餅は網でこんがりと焼く。

     だしを温めて、しょうゆで味をととのえる。

     お椀にの餅を入れてだしを注ぎ、をたっぷりとかける。


    荒木 典子(あらき・のりこ)

    料理家。国際中医薬膳師。青果卸を営んでいた料理上手の祖母と、母の影響で食に関心のある環境で育つ。神戸女学院大学文学部を卒業してフランスへ留学し、帰国後調理師学校にて料理の基礎を学び、調理師免許を取得。その後、上京して料理本の編集者として働いたのち、2007年に料理家として独立。

    現在は書籍やテレビの仕事を中心に、企業へのレシピ提供、料理店の監修などの仕事とともに、和食のお料理教室を主催。季節のていねいでシンプルな料理をモットーに、家庭でできる日本料理と洋食などレシピを提案する。また、おせち料理をライフワークとし、ほかにお雑煮の会を主催。著書に『いちばんくわしい 基本のおせち料理』『炊き込みごはん』(ともに成美堂出版)などがある。

    インスタグラム:@aranoric

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    『いちばんくわしい 基本のおせち料理』(荒木典子・著/成美堂出版)

    『いちばんくわしい 基本のおせち料理』(荒木典子・著/成美堂出版)

    画像: 千葉のはば雑煮|荒木典子の日本のお雑煮

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