(『天然生活』2020年2月号掲載)
おいしい「ミルクティー」の淹れ方
材料(2杯分)
● 水 | 200mL |
● 茶葉(正山小種) | 3g |
● 牛乳 | 100mL |
淹れ方
1 ガラスポットとカフェオレボウルを温める。注いだお湯はすてる。
2 茶葉を入れ、お湯を写真ぐらいの高さから注ぐ。
3 ティーコゼーをかぶせ、5分蒸らす。
4 電子レンジで温めた牛乳をカップの1/3ぐらいまで注ぐ。
5 茶こしをしながら、3を4に注ぐ。
「ミルクティー」のための基本の道具
素焼きの道具はお茶の香りを吸ってしまうので、釉薬がかかったものか、磁器のものを使いましょう。
茶海(ちゃかい)
お茶を茶杯に注ぐ際、濃淡を均一にするために使う。お茶の色がわかるよう、こちらも白が基本。
武内さんは伊藤環さん作のピッチャーを使用。
ティーコゼー
抽出の間にお茶が冷めないように使う。できるだけ厚手のものがよい。
専用のものでなく、厚手の布類で包んでも。TEALABO.tオリジナル。
ガラスポット
紅茶を淹れるときは、お茶の抽出具合を見たいので、透明なガラス製のものが便利。
香りを吸わないのもガラスの利点。TEALABO.tオリジナル。
土びん
とくに気温の低い冬は、保温性の高い土びんでお湯を沸かすのがおすすめ。
武内さんが愛用しているのは、水切れがいい市川孝さんの土びん。
冬におすすめのお茶
体を温めたいこの季節は、厳しい環境で育ったゆえに、滋養をしっかりと抱き込んだお茶を味わいたくなります。
紅茶
正山小種(ラプサンスーチョン)
世界で初めてつくられた紅茶といわれるのが松を燻したこの製法。
中国福建省の厳しい環境の岩山で育つため、ミネラル豊富で、体を温める。
紅茶
金駿眉
スモーキーな味わいの正山小種に比べ、ふくよかできらびやかな風味をもつ。
同じく岩山で自生し、芽だけを集めるため希少性がある
<撮影/小禄慎一郎 取材・文/福山雅美>
武内由佳理(たけうち・ゆかり)
老舗日本茶専門店、料理家アシスタントを経て、2015年より台湾、中国、オリジナルブレンドティーを中心に「心と体を整えるお茶」を提案するTEALABO.tを主宰。2020年からお茶の淹れ方教室も予定。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです