(『腸を育てればヤセ体質になれる! 小林式・腸活スープ』より)
3ステップで簡単! 下味冷凍スープの調理のコツ
材料を切り、調味料とともに保存袋に入れて冷凍するだけ! 食べたいときに加熱するだけで絶品スープの完成です。
ちょっとしたポイントを押さえれば、完成度がぐんとアップ。
冷凍方法
ポイント1
保存袋に調味料を入れてから、具材を入れる
ファスナーつき冷凍用保存袋(2人分でMサイズが目安)に、調味料を入れて混ぜる。砂糖など粉末や顆粒状の調味料は、しっかり溶かして。次に、肉や魚介類などの味がしみにくいメインの具材を加える。
ポイント2
調味料をしっかりもみ込む
下味をつけた肉や魚介類は、冷凍中に味がグングンしみ込んでいくので、全体に調味料がいき渡るよう、袋の外からしっかりともみ込むのがポイント。混ざりにくいひき肉などは、2回に分けて加えるとムラなく混ざる。
ポイント3
平らにして空気を抜き、冷凍する
野菜やキノコ、豆類、海藻などの残りの具材を加える。混ぜなくてOK。できるだけ薄く平らにし、空気を抜いて密封する。さらに可能なら金属製のバットにのせて冷凍庫へ。急速冷凍され、よりおいしく仕上がる。
保存期間は、冷凍で約1か月
解凍方法
ポイント1
袋から出して凍ったまま鍋に入れる
冷凍庫から出し、保存袋を密封したまま水(流水でもボウルに張った水でもOK)にさっとつけ、表面を少し溶かす。その後、凍ったまま直接鍋や深めのフライパンに投入する。この段階では、まだ火はつけないこと。
ポイント2
水や牛乳を加えて火をつける
レシピの分量の水や牛乳などを加え、火をつける。この時点で水分にすべて浸っていなくても、溶けると全体に水分が回るので心配不要。そのまま中火で温める。
ポイント3
溶けてきたら菜箸などでほぐす
温度が上がって溶けてきたら、ときどき菜箸などでほぐす。ひとかたまりだったものを中央から3、4つぐらいに分けることで、早く火が入って加熱時間短縮に。最後に塩、コショウで味をととのえれば完成!
下味冷凍「鶏肉と根菜の和風ポトフ」のつくり方
ゴロッと大きな具が、まるで長時間煮込んだような味わいに
食物繊維:2.5g [ 243kcal]
材料(2人分)
● 鶏モモ肉 | 小1枚(200g) |
● ゴボウ | 60g |
● ニンジン | 1/3本(60g) |
● A | |
・酒 | 大さじ1 |
・しょうゆ | 大さじ1/2 |
・塩 | 小さじ1/2 |
・コショウ | 少し |
● ショウガ(千切り) | 1かけ |
● 水 | 2カップ |
● 塩、コショウ | 各少し |
つくり方
1 鶏肉は脂肪を取り除き、4等分に切る。ゴボウは皮をこそげて5cm長さに切り、太ければ縦半分に切る。ニンジンは5cm長さに切って縦4等分に切る。
2 ファスナーつき冷凍用保存袋にAを混ぜ合わせ、1の鶏肉を加えて袋の外からもみ込み、全体にからめる。
3 1のゴボウ、ニンジン、ショウガを加えて薄く平らにならし、できるだけ空気を抜いて密封し、冷凍する。
食べるときは
3の袋をさっと水につけるか流水にくぐらせ、中身を鍋に入れる。分量の水を加えてフタをし、中火にかけてときどきほぐしながら煮る。沸騰したらアクを除いて弱火にし、20分ほど煮る。味をみて塩、コショウでととのえる。
本記事は『腸を育てればヤセ体質になれる! 小林式・腸活スープ』(扶桑社)からの抜粋です
小林弘幸(こばやし・ひろゆき)
順天堂大学医学部教授/ 日本スポーツ協会公認スポーツドクター。順天堂大学に日本初の便秘外来を開設した腸の名医。自律神経研究の第一人者でもあり、プロスポーツ選手、文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。『医師が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム刊)、『はじめる習慣』(日経ビジネス人文庫)などベストセラー多数。2024年2月『腸を育てればヤセ体質になれる! 小林式・腸活スープ』(扶桑社)を発売。
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「第二の脳」とも言われる腸。ダイエットや美容のほか、心身の健康にも欠かせないのが腸の健康です。腸を元気にするには、善玉菌を優勢にして活性化させる食事をとることが第一。
「それを手軽にかなえてくれるのが、スープです」と腸活のスペシャリストである監修の小林弘幸先生はいいます。この本では、腸活食材である「食物繊維」と「発酵食品」が無理なくたっぷり食べられる腸活スープ、109レシピを紹介。ひと皿で満足の「具だくさんスープ」、時間がないときに便利な「下味冷凍スープ」、みそ玉を仕込んで手軽につくれる「腸活みそ汁」、朝食やひとりランチにぴったりの「レンチンスープ」など、腸内環境がみるみる整うレシピが満載です。