• 日本の伝統食や、薬膳への造詣が深い、料理家の荒木典子さん。二十四節気ごとに体の調子をゆるやかにととのえてくれる養生スープを紹介していただきます。今回は「春分」の時季に食べたい、グリーンピースのすりながしのレシピです。

    <春分>
    グリーンピースのすりながし

    画像: <春分> グリーンピースのすりながし

    春分は昼と夜の長さがほぼ同じになる日。

    春のお彼岸の中日でもあるのでお精進のグリーンピースのすりながしをご紹介します。

    芽吹きの季節らしいきれいなグリーンのおつゆです。材料はグリーンピースと昆布だしのみ。

    汁物に加える香りのもの、味を引き立てるものを「吸い口」といいます。

    今回の吸い口はエキストラヴァージンオリーブ油

    さやえんどう、えんどう豆、そら豆、スナップエンドウなどの春の豆類は、体内の余分な水分を排出して気や胃の調子をととのえてくれる食材です。

    オリーブ油は肺を潤し、乾燥をやわらげてくれます。

    「グリーンピースのすりながし」のつくり方

    画像: 「グリーンピースのすりながし」のつくり方

    材料(2人分)

    ● グリーンピース(さやから出す)正味60g
    ● 昆布5cm角
    ● 水300mL
    ● 塩適量
    ● エキストラヴァージンオリーブ油小さじ1

    つくり方

     鍋に昆布と水を入れて昆布がふやけるまでおく。ふやけてきたら弱火にかけて泡が出てくるくらいの温度になったら昆布を取り出す。

     グリーンピースをに入れて豆がやわらかくなるまで煮る。

     をミキサーでよく撹拌して鍋に戻す。塩で味をととのえる。器に注いで、それぞれにエキストラヴァージンオリーブ油をまわしかける。



    荒木 典子(あらき・のりこ)

    料理家。国際中医薬膳師。青果卸を営んでいた料理上手の祖母と、母の影響で食に関心のある環境で育つ。神戸女学院大学文学部を卒業してフランスへ留学し、帰国後調理師学校にて料理の基礎を学び、調理師免許を取得。その後、上京して料理本の編集者として働いたのち、2007年に料理家として独立。

    現在は書籍やテレビの仕事を中心に、企業へのレシピ提供、料理店の監修などの仕事とともに、和食のお料理教室を主催。季節のていねいでシンプルな料理をモットーに、家庭でできる日本料理と洋食などレシピを提案する。また、おせち料理をライフワークとし、ほかにお雑煮の会を主催。著書に『いちばんくわしい 基本のおせち料理』『炊き込みごはん』(ともに成美堂出版)などがある。

    インスタグラム:@aranoric

    * * *

    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    画像: <春分>グリーンピースのすりながし|暦と体に寄り添う、旬の養生スープ/荒木典子

    amazonで見る



    This article is a sponsored article by
    ''.